
LPGAツアー「BMW女子選手権」の最終日が10月25日、韓国・パインビーチ・リンクスで行われ、米国ツアー参戦3年目の吉田優利(エプソン)が、ツアー初優勝を逆転で飾った。
トップのユ・ヘラン(韓国)と4打差の2位でスタート。前半2番パー5でイーグルで勢いに乗ると、5、6、7番の3連続バーディーで一気に単独トップに躍り出た。「4打差あるときは前半でトップに追いつくのがセオリーだと思っていた。うまく滑り出せた」と振り返った。
勝負を決めたのは17番。2打目はグリーン左手前のバンカーにつかまったが「自信はなかったけれど、打つだけ! と考えていた。完ぺきでした。いままで試したことはなかった。もう二度と打てないです」というショットでピン手前に落とした。スピンがかかったボールはピン横1メートルまで寄って、難なくバーディーを奪った。

1打差リードで迎えた18番でボギーとし、17アンダーでホールアウト。後続のユ・ヘランが17番でバーディーを奪い並ばれたが、18番でボギー。さらに1打差で追っていたチェ・ヘジン(韓国)もバーディーパットが決まらず、吉田優の米ツアー初優勝が決定。原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)、勝みなみ(明治安田)からシャンパンシャワーを浴び、最後はそのボトルを受け取り、口をつけた。
雨の中、屋内に移して行われた表彰式。「一日中、緊張していました。ヘランはとてもいい選手なので。この勝利は私にとって、とても大きい。すごくうれしい」とすべて英語で優勝インタビューに答えた。
勝負を分けた17番のバンカーショットについては「すごく緊張したけど、完璧でした。ピンに近づけることだけ考えて、ピッチングウェッジで打ちました。もう1回は打てないと思います」と笑顔を見せた。
そして「ドリームズ・カム・トゥルー(夢がかないました)! 4年間、日本でプレーしてからアメリカに来たので。私の目標はトーナメントで優勝すること。ただ、もっと勝利が必要」と話した。

JLPGAツアー通算4勝の吉田優は、2024年から米国へ進出。今季は途中まで思うような成績が残せなかったが、8月の「CPKC女子オープン」で自己最高の2位に入り、来季のシード権もほぼ手中に。大会前の時点でポイントランキングは43位と健闘していた。
ジュニア時代からしのぎを削ってきた、同じ2000年度生まれの「ミレニアム世代」「プラチナ世代」の古江彩佳(富士通)が、すでにメジャーの「エビアン選手権」を含む2勝。さらに今季は西村優菜(スターツ)が「アーカンソー選手権」でツアー初優勝を果たしたばかり。日本勢の米ツアー制覇は、その西村以来で通算21人目となった。
妹の吉田鈴(大東建託)もプロ2年目の今季、「ヨネックスレディーストーナメント2026」でJLPGAツアー初勝利をあげるなど2勝。4歳下の妹に姉の威厳を見せた。

吉田優はトレーディングカードでも人気のゴルファーのひとり。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では、NPBの始球式カードの第1号にもなった。米国ではUPPER DECK社のゴルフカードに女子ゴルファーのカードも収録され、人気を集めている。日本人女子ゴルファーの躍進も華々しい今季だが、笹生優花(アース)に続くUD社のカード登場も近そうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























