
将棋の西山朋佳女流四冠は10月26日、東京・渋谷区の将棋会館で会見を開き、プロ棋士に編入する意向を明らかにした。史上初の女性プロ棋士が誕生することになった。
大阪狭山市出身の西山女流四冠は10月10日、女流タイトル戦の最高峰「白玲戦」で通算5期目となるタイトル防衛を達成。2025年に導入された新しい制度によって女性初のプロ棋士となる権利を獲得した。
この権利を行使する意向を表明し、日本将棋連盟に編入の届け出を行い、受理された。2027年4月1日付けで四段のプロ棋士になるが、引き続き女流棋士としても活動を続ける。
「私の中に残った思いはもっと強い方と戦いたい、もっと上を目指す戦いをしてみたいという気持ちでした。その気持ちを大事にしたいと考えて決めました」と西山女流四冠は決断の理由を明かした。
「女流棋士には50年以上の歴史があって、先輩の女流棋士の方々が、その歴史を積み上げていただいたと思っています。私自身が今後、その到達点を塗り替えるような努力をする役割を担っていると認識していて、今後も1局1局に全力を出せるよう集中して挑んでいきたい」と抱負を口にした。
西山さんは小学5年生のころから大阪・羽曳野市の将棋教室で師匠の伊藤博文七段から指導を受けてきた。「感無量です。以前から、プロ棋士になるかは自由に決めていいと伝えていましたが、西山さんは『師匠の気持ちはよく分かっています』と言っていました。お互いの思いが通じたような気がします」と伊藤七段は話した。
「当時から強くて、常にトップの成績でした。負けず嫌いで、対局に負けるとよく泣いていたのを覚えています。一方で、小さい子が負けそうで泣きそうな顔をしていると、西山さんがわざと負けてあげることもあって、面倒見のいいお姉さんでした」とエピソードを披露した。
そして「月に10局以上の対局をすることになり、過酷で大変だと思います。体を大事にこれからも頑張ってほしいです」とエールを送った。
プロ棋士のトレーディングカードはエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」やBBMのオールスポーツカードで作られている。西山女流四冠のトレカは「将棋年鑑」先行予約特典として企画された「将棋プロ棋士カード」に、女性棋士として収録されてきた。今後は「プロ棋士」としての新しいトレカが登場するのは間違いない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。




























