2026年に開催される、北中米ワールドカップ・アジア最終予選で、日本は最終戦のインドネシア戦に大勝し、予選全日程を終了。7勝2分け1敗、勝ち点23と抜群の強さを発揮して、98年のフランス大会から8大会連続出場を決めた。
すでに予選突破を決めていた日本代表は、残りのオーストラリア戦、インドネシア戦の2試合に欧州で激しい戦いをしている主力を休ませ、7選手を初招集し、3選手を初めて選出した。
2026年の本大会に向けチーム力の底上げにもつながり、新たな戦力として大きな期待のかかる選手たちだが、その中からこの2試合に出場した選手を今回のテーマにしてみた。
まずは、平河悠選手。町田ゼルビアの攻撃の中心となり、J1昇格にも貢献した。その町田ゼルビアから2024年にブリストル・シティに移籍。スピードにあふれ、左右どちらからでも抜け出せるウイング系のアタッカーで、オーストラリア戦では先発メンバーとして初出場を果たした24歳だ。カード的には高い評価はまだないが、これからが楽しみだ。
同じくこの試合に先発出場し、インドネシア戦にも出場した俵積田晃太選手は、FC東京でプレーするミッドフィルダーだ。一瞬でトップスピードに乗り、タテにも中にも切れ込んでいくプレーで”NEXT三苫”とも呼ばれる期待の21歳。直筆サインカードは、2024年のFC東京スペシャルエディションの限定10枚は15,000円以上の高値が付く。他の直筆サインカードも5,000円から7,000円と評価は高い。代表の背ネームが「TAWARATSUMIDA」で13文字と、背中ギチギチのネームも話題となっている。ぜひ「ネームブロックカード」になれば、集めがいがありそうだ。
続いて佐野海舟選手。不祥事で日本代表から遠ざかっていたが、この2試合で代表に復帰した。2019年に町田ゼルビアに加入し、その後2023年に鹿島アントラーズに移籍。2024年にはブンデスリーガのFSVマインツ05に完全移籍した。ボール奪取に優れ、ドリブルで攻め上がる推進力も魅力で、早くからその高い能力は注目されていた。守備的ミッドフィルダーやセンターバックでも起用される。2021年の町田ゼルビア時代の限定50枚の直筆サインカードは、30,000円を超える値でオークションにも出品されている。アルビレックス新潟から2024年にスパルタ・ロッテルダムに移籍した三戸舜介選手は、JFAアカデミー福島出身で、各年代別の代表にも選ばれた逸材だ。164センチと小柄ながら圧倒的な突破力を誇る22歳のミッドフィルダーだ。2023年のアルビレックス新潟時代の限定5枚の直筆サインカードは、20,000円と人気が高い。
そして、インドネシア戦に日本代表初出場を果たした佐藤龍之介選手は、18歳237日で史上4番目の若さでの出場となった。アジア予選では、これまでの香川真司選手（19歳12日）が持つ最年少記録を更新した。最大の強みは豊富な運動量で、高い位置でボールを奪う守備の強さも特徴だ。さらにユーティリティ性も高く、攻撃的ミッドフィルダーのみならずサイドや守備的な位置もこなせる。FC東京の下部組織から2023年に2種登録でFC東京に久保建英選手以来の16歳で加入。クラブ年少記録更新する出場を果たした。2025年に育成型期限付きでファジアーノ岡山に移籍した。今、日本サッカーで最も期待されるプレーヤーの一人と言ってもいい。まだカードはそう多くの種類が出ていないが、直筆サインカードは、絶対に入手しておきたい。間違いなく今後高騰する予感がする。
今回紹介できなかった初招集選手もいるし、海外移籍も含めて多くのヤングプレーヤーが世界に羽ばたいている。
カード的にも、そうした選手たちの活躍を期待しながらコレクションしていくのも楽しみだ。
文：Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。
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