
読売ジャイアンツは10月30日、球団OBで元監督の高橋由伸さんがヘッドコーチに就任することを発表した。3年ぶりリーグ優勝、15年ぶり日本一へ、松井秀喜新監督を支える参謀役として、指揮官を2018年まで務めて以来、8年ぶりの球団復帰となる。
ともに長嶋茂雄さんの指導を受け、中心打者として2000年と2002年の日本シリーズ制覇に貢献した黄金コンビが15年ぶりの覇権奪回へタッグを組む。
51歳の高橋さんは松井新監督の1学年差で、松井新監督が星稜高から1992年のドラフト1位、高橋さんが慶大から1997年ドラフト1位で読売に入団。1998年から5年間、一緒にプレーし、打線の主軸としてチームをけん引した。中堅手・松井監督、右翼・高橋さんのコンビで2000-2002年の3年間で「三井ゴールデン・グラブ賞」をダブル受賞した経験もある。

高橋さんが監督に就任した2016年には松井監督が2年ぶりに臨時コーチとしてキャンプに参加。1軍野手全員に公開打撃指導も行った。松井監督のアドバイスをもとに下半身主導の打法にした坂本勇人内野手は、このシーズンに打率.344をマークし自身初の首位打者に輝いた。
さらに、2018年には高橋監督の要請で臨時コーチを受け、当時4年目の岡本和真内野手(現トロントブルージェイズ)を松井監督が直接指導。下半身の体重移動とボールを呼び込む重要性を助言すると、史上最年少の22歳で打率3割・30本塁打・100打点を達成した。
松井監督は10月23日の就任発表会見で、コーチについて「ひとりだけ声をかけております」と明言。その「ひとり」が高橋さんだったようだ。高橋さんは松井監督就任後に入閣がウワサされる中、出演したテレビ番組で「(松井監督の就任は)みんなが、いつかは…という待望論がある中で、ついにその時が来た、という感じですね。(自身のコーチについては)記者の方々の取材力ってすごいなぁ」と笑顔で否定しなかった。

高橋さんの現役時代の通算成績は、1819試合で打率.291、1753安打、321本塁打、986打点。監督として3年間で通算210勝。1999年、2007年にベストナイン。ゴールデン・グラブ賞にも7度、選出されている。
「私は指導者の経験はほぼありません。そこが私が12球団の監督の中で1番劣っている部分であると自覚しています。まずそのことを自分自身、自覚し、選手とともに伴走し、一緒に成長していきたい」と就任会見で話した松井監督にとって、高橋さんの経験は心強い。
人気プレーヤーだった高橋さんのトレーディングカードは現役時代はもちろん、引退後も人気を集めてきた。最新作は様々なスポーツ界のスーパースターたちを収録したBBM「スポーツトレーディングカード マスターピース 2026」で、松井監督とともにひと足早く「競演」を果たしている。高橋さんは直筆サインカードも収録されており、復帰後はサインカードが出ないため、しばらくの間は「最後」のサインカードになるかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。




























