MLBのほとんどのトレーディングカードが大谷翔平投手（ロサンゼルス・エンゼルス）人気で売れているように、NPBのトレカは佐々木朗希投手（千葉ロッテマリーンズ）の人気が売り上げに大きな影響を及ぼした。

NPBトレカの定番ともいえるBBM「1st バージョン」は、仕様を大幅にパワーアップしてリニューアルしたこともあり、絶好調。シークレット、ウルトラシークレットの写真違い、各種箔サイン、シリアルナンバー入りのパラレル版に加え、新インサートの「Amazing」も好評だった。

BBMでは「ICONS～Rough Diamond」も選手の人選もよく、即完売に。「2022 東京ヤクルトスワローズ」は連覇へ向けてチーム状態もよく、人気選手がそろっていることもあり、チーリミの先陣を切った。

佐々木人気では、5月発売の「2022 千葉ロッテマリーンズ」が4月中に予約で完売するMINTの店舗もあったほか、旧作「マリーンズヒストリー」も再浮上した。

MLBトレカでは、昨年版はこの時期に発売されながら年末まで在庫が残っていたTOPPS「Big League」のホビー版、大谷のフィギュアも封入されたコレクターズボックス版ともに完売。対照的に、定番のTOPPS「Bowman」はプロスペクト選手にスポットライトを当てており、大谷のカードが入らなかったこと、さらに大幅に価格が上がったことで、停滞気味となった。

NBAトレカはPANINI「Contenders」がホビー版、ファットパック版、ブラスター版、すべての仕様で人気に。今年のNBAドラフトの指名選手のカードが封入されていたことがその理由だが、2年目のジャ・モラント（メンフィス・グリズリーズ）の飛躍もあり、再入荷した「Hoops」などの旧作が売れる現象が見られた。

サッカートレカではFUTERA「UNIQUE Football」が高額にもかかわらず、人気を集めた。MINT各店舗でも入荷数が制限されたこともあって、レア度を高め、探しているコレクターが多かった。

海外カードで、人気ナンバーワンだったのがUPPER DECK「Goodwin Champion」。恒例のマイケル・ジョーダンだけでなく、オールスポーツカードとして、ノンスポーツも封入され、まさしく「楽しい」内容。今年はテニスの大坂なおみのサインカードが初登場したこともあり、大ヒット商品となった。

ノンスポーツカードではポケモン「タイムゲイザー」「スペースジャグラー」、MTG「ニューカペナの街角」の新商品が、安定の人気ぶりを見せた。

トレカジャーナル編集部