【コラム】2026年NBAドラフトの指名順が確定!全体1位はワシントン・ウィザーズに

現地時間5月10日、2026年NBAドラフトの指名順がドラフトロッタリーにより確定した。全体第一位指名権を獲得したのは2011年のジョン・ウォールの指名以来となる、昨年勝率がリーグ最低だったワシントン・ウィザーズ。続いてユタ・ジャズメンフィス・グリズリーズシカゴ・ブルズという指名順となった。

レブロン・ジェームズ、ヴィクター・ウェンバンヤマ、全体一位指名された代表的な二人のロゴマンパッチカード)

ファーストピックがもたらす恩恵はすさまじい。これまでにシャキール・オニールティム・ダンカンレブロン・ジェームズと数々の名選手が全体1位で指名されてきた。チームを優勝へと導き、MVPを受賞する選手も多くいる反面、その期待に応えられずにリーグを去った選手もまた多い。

ここでは、まだキャリアが始まったばかりともいえる、ここ5年間のNBAドラフトにおけるファーストピックでの指名選手をおさらいしていき、彼らのキャリアとカードの動向を追っていきたい。

2021年全体1位指名: ケイド・カニングハム |デトロイト・ピストンズ

2021年、チーム再建の真っ只中だったデトロイト・ピストンズ。二年連続でたった20勝と低迷を極めていたピストンズだが、その最中、2021年のファーストピックを獲得。大学一年生ながら輝かしい成績を残した、ケイド・カニングハムを指名した。その後もカニングハムがその本領を発揮するまで、ピストンズは二年連続でチームの年間最低勝利数を更新することになるが(2022-23シーズン:17勝、2023-24年:14勝)、2024-25シーズンは前年より30試合も多い44勝を挙げ、プレーオフに進出。2025-26シーズンでは60勝し、カンファレンス第1シードにまで昇りつめた。
その成績が示す通り、まさに今ケイド・カニングハムのキャリアにおける最初のピークを迎えているといえるだろう。3月と4月には彼のトレーディングカードの最高取引額が二度更新。直近の4月のオークションでは317,200ドル(約5,000万円)で落札されており、2022年に記録された最高取引額220,000ドル(3,450万円)を大きく超える更新となった。2025-26年シーズンのプレーオフでどこまで進出できるか、そしてまだまだ若いチームにおける、数年後の活躍を見据えた期待もされており、選手・カードともに注目を集める機会がどんどん増えていくことだろう

2022年全体1位指名:パオロ・バンケロ|オーランド・マジック

2022年、ジャバリ・スミスJr.やチェット・ホルムグレンなど多くの才能ある選手が揃う中、オーランド・マジックデューク大学からパオロ・バンケロを全体一位で指名。ドラフト前の2シーズンでは平均約20勝と低迷していたマジックだが、過去に多くの全体一位指名に恵まれたチームでもある。シャキール・オニールクリス・ウェバードワイト・ハワードとチームの要となるスター選手を指名しつつも、これまで36年間、まだ優勝には手が届いていない。一方、バンケロを指名した後はチームの平均勝率は5割となっており、もう一押しでプレーオフでの躍進も期待できるチームになっている。
新人王オールスター一試合50得点と、キャリア4年間の中でもすでに輝かしい功績を残しているバンケロだが、まだその実力が人気に反映されているとは言えない状態だ。2024年に158,612ドル(約2500万円)で落札された彼のカード以来、バンケロのバスケットボールカードの最高取引額は更新されていない。その分彼のサインカードは、ルーキー時代のものであってもお手頃といえるだろう。3万円から10万円ほどの価格レンジでも、質の良いサインカードが取引されており、まだまだキャリア序盤であることを考えれば、これからそういったカードを収集するのも悪くないのではないだろうか。

2023年全体1位指名: ヴィクター・ウェンバンヤマ|サンアントニオ・スパーズ

この年のドラフトは、かなり早い段階からビクター・ウェンバンヤマが全体一位として指名されることが予想されていた。7フィート4インチ(約225cm)という並外れた身長と、これまでその長身では考えられなかった素早さと身体能力。どんなチームであれ、喉から手が出るほど欲しい逸材を手に入れたのは、サンアントニオ・スパーズデビッド・ロビンソンティム・ダンカン、全体1位指名されたセンターが幾度も優勝をもたらしてきたチームにウェンバンヤマが指名され、名将グレッグ・ポポヴィッチのもとに才能あふれるセンターが舞い込むという歴史が三度繰り返されることとなった。
ヴィクター・ウェンバンヤマほど、選手としても、バスケットボールトレカでも、デビューを渇望された選手はそういない。フランスリーグでプレイしていたころからTopps社の製品に収録されており、そのルーキーカードは誰もが1枚は持っておきたいカードとなった。2023年、そして2024年にドラフトされた選手はTopps社とPanini社のライセンスの移行や選手のサイン権の専属契約などによりチームのロゴや名前はあるがサインがない、サインは入っているがチームのロゴや名前が入っていないルーキーのカードが多数あり、ウェンバンヤマもこの一人だ。詳しくは、こちらの記事の後半でも紹介しているため、興味がある方はぜひ読んでほしい。
だが、そんなウェンバンヤマはカードにサインが入っていないカードが彼の最高取引額を保持しておりその落札金額は861,000ドル(約1.3億円)にまでのぼる。次点は4枚のカードがそれぞれ50万ドル以上で落札されており、まだまだキャリア前半、これからピークを迎えることになる彼のカードは、右肩上がりで取引数や取引額が上がっていくだろう。

2024年全体一位指名:ザカリー・リサシェイ|アトランタ・ホークス

2024年のNBAドラフトといえば、オーストラリアのプロチームでプレイしていたアレックス・サーか、それともフランスのプロチームでプレイしているザカリー・リサシェイか(実は二人ともフランス人だ)、どちらが全体一位指名されるのかが盛り上がった年だった。ほとんどのファンがどちらが最初に指名されるのか予想がつかなかったドラフト日。ファーストピックを獲得したアトランタ・ホークスは、結果としてザカリー・リサシェイを指名した。
まだ記憶に新しいはずのこのドラフト年だが、多くのファンからは”不作の年”として評価されてしまっている。背景には前年と後の2025年にそれぞれ怪物級の選手がいたことが影響しており、そのため、どの選手もあまりが高くはなかった。

ウェンバンヤマと同じく、2024年はまだNBAのライセンスがPanini社にある一方、リサシェイのサインに関するライセンスをTopps社が専属契約のため保持しており、アトランタ・ホークスのジャージーに身を包んだルーキーサインカードは、残念ながら存在しない。リサシェイのバスケットボールカードの最高取引額は15,593ドル(約244万円)と、この記事で紹介する他の4選手とはかけはなれている。”不作の年”扱い、ライセンスと専属契約、そして本人のパフォーマンスなど、あらゆる要因により、選手・トレカ共に伸び悩み中といったところだ。そんな中、所属チームのアトランタ・ホークスはこれまでチームのエースだったトレイ・ヤングをトレードに出し、本格的なチームの再建に乗り出した。リサシェイも今後のトレードの駒として噂も絶えない状況だが、環境の変化はリサシェイにとって良い方向に進む可能性も大いにある。
今後のキャリアの中で、2024年ドラフトクラスが”不作の年”だったという評価を覆すような活躍をしてほしい。

2025年全体一位指名: クーパー・フラッグ|ダラス・マーベリックス

チームのエース、ルカ・ドンチッチロサンゼルス・レイカーズにトレードするという衝撃的な出来事のあと、ダラス・マーベリックスにまさに天恵のように舞い込んできた、2025年のドラフト全体一位指名権。この年はクーパー・フラッグの全体一位指名がほぼ確定しており、ドラフトのロッタリーに命運をかけていたチームも少なくはない。高校生ながらアメリカ代表のセレクトチームに選抜され、将来的な活躍は歴代のファーストピック候補の中でもトップクラスだったフラッグ。ドラフトされた後も、決して良くはないチーム状況の中、初の10代の選手による50得点新人王などすでに十分すぎる功績を残しており、1年目とはとても思えない、大きな期待通りのキャリアのスタートとなった。
全体一位で指名されるフォワードに立ちはだかる壁は他のポジションに比べても厚い。それもそのはず、史上最高の選手との呼び声も高い、レブロン・ジェームズが示したポテンシャルは、あらゆる選手にとって手が届かない高みだからだ。しかし、フラッグならその高みに手が届くかもしれないと思わせてくれる。デューク大学に所属していた1年の間でも高額でカードが取引され、NBAのカードが発行されてからはさらに価格上昇が続いている。Panini社からTopps社へ正式にNBAのライセンスが移り、Topps社によるNBAカードの新たな初年度のカードに週力されたフラッグのルーキーカードは、多くのコレクターの注目を集め、これからもその勢いは止まらないだろう。ルーキーイヤーの輝かしい活躍とTopps社の新たなバスケプロダクトへの注目、ライセンス移行が完了したことなどが相乗効果として掛け合い、クーパー・フラッグの現在の最高取引額のカードは366,000ドル(約5740万円)で落札された。まだチーム状況は改良の余地があり、本人にもまだ実力を伸びる余地が十分にある。カードの取引数も額も伸びることが期待され、まさに目が離せない選手の一人となっている。

ところで、2026年のドラフトを取り巻く状況はすでに興味深いものとなっている。上位4チームに指名されるであろう4選手はかなり前から予想が固まっているが、指名順位はまだ予想がつかないものとなっている。どの選手のポテンシャルも平均して高く、どのトップピックもチームに大きく貢献できることが期待されている。さらに、ドラフト1巡5位は、インディアナ・ペイサーズからロサンゼルス・クリッパーズに指名権が移行。この5番目の指名から、誰も予想できないようなドラフトになると考えられているのだ。
現地時間6月23日にファーストラウンド、24日にセカンドラウンドが開催される予定で、ドラフト当日までの約1カ月がますます待ち遠しくなってきた。

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文:蛭子(株式会社ミント)
MLB・NBA・NFL、その他数々のアメリカンスポーツを愛する生粋のボストンっ子。
現地観戦やファンベースでの経験を活かし、豊富な知識とともに、スポーツへの熱い思いを日々発信中。
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