
中央競馬の3歳牝馬クラシックレース第2戦「第87回オークス」が5月24日、東京競馬場の芝2400メートルコースで行われ、今村聖奈騎手が5番人気のジュウリョクピエロに騎乗して優勝した。JRA女性騎手としてクラシックレース初騎乗初制覇の偉業を達成した。
最後の直線で馬群を割るようにして伸びると、ゴール寸前でクビ差で差し切った。約4万5千人の地鳴りのような歓声に、右手でガッツポーズ。スタンド前では何度も声援に応え、涙を流した。

「本当に夢を見ているみたいです。私はすごく幸せ者だなと思います。ジョッキーって素晴らしい。期待に応えたい一心で乗りました」と話した。
最終コーナーを回ると、ジュウリョクピエロは自ら馬群の外へと進路をとり、駆け出そうとした。これを今村はなだめ、ジュウリョクピエロと「その時」を待った。

約500メートルの直線も半ばになってほぼ最後方から追い出した。前にはライバルたちが並んでいたが、今度は、ジュウリョクピエロが「導いてくれた。つかまっていただけだった」。人馬一体となって、隙間を駆け抜けた。「東京の2400メートルを乗ったことがないのを心配されていたと思いますが、彼女(ジュウリョクピエロ)のことを分かっているのは自分だと思って乗りました。素晴らしい馬で、私が乗っていても『着いてこい』と男気のある馬です」と相棒を讃えた。
滋賀県出身の今村は2022年3月にデビューし、新人騎手の勝利数として歴代5位となる年間51勝をあげた。父は2001年に中山大障害を制した元騎手の康成さん。皐月賞、日本ダービー、菊花賞、桜花賞、オークスの5大クラシックレースに女性が騎乗するのも、今レースの今村が初めてだった。

女性騎手のG1制覇は、昨年のフェブラリーSでレイチェル・キング騎手が、コスタノヴァに騎乗し達成しており2例目。今村は3回目のG1挑戦でタイトルを手にした。
かねてから注目の今村はトレーディングカードも多く、人気が高かった。エポック社の「ホースレーシング」カードがRCロゴマーク入りのルーキーカードを制作。BBMのオールスポーツカードでは2022年に「Infinity」にサインカードが収録されたほか、2023年には「Crown」でもカードが封入された。この年にはプロデュース216から「公式アスリートカード」として「騎手・今村聖奈」が作られ、サインカードやコスチュームカード、ムチなどのグッズカード、生写真カード、チェキカードなども収録され注目を集めた。
MINTモールでは出品されていた50枚以上の今村カードが完売している。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























