
MLBのワールドシリーズは10月28日、トロピカーナフィールドで第5戦が行われ、ミルウォーキー・ブルワーズが4-1でタンパベイ・レイズを下し対戦成績を4勝1敗とし、ワールドシリーズ初制覇を果たした。ブルワーズは1969年の大リーグ参入以来、初のワールドチャンピオンとなった。
ア、ナ両リーグの最高勝率チームどうしの対戦となった今年のワールドシリーズは、44年ぶりに出場したブルワーズの3勝1敗で第5戦を迎えた。
ブルワーズは2回、7番のルーキー、コーパー・プラット内野手の中前適時打で先制し、5回には9番のデビッド・ハミルトン内野手の右前適時打で追加点をあげた。

さらに6回にも4番のウィリアム・コントレラス捕手の左翼への適時二塁打と、プラットの右犠飛で2点を加え、4-0とリードを広げた。
ブルワーズの先発は、MLB2年目のエース、ジェーコブ・ミザロウスキー投手で、6回途中まで2安打無失点と好投。強力リリーフ陣につなぎ、8回からは守護神のトレバー・メギル投手が登板し、9回に1点を失ったが胴上げ投手になった。

ブルワーズはレギュラーシーズンのチームの本塁打数はリーグ最下位ながら、チーム打率は2割5分8厘でリーグ1位、送りバントの数は37でリーグ3位、チーム盗塁数は162でリーグ4位と、パワーが重視される大リーグで長打力に頼らず、小技と機動力を絡めた多彩な攻撃でほかのチームを圧倒した。
レギュラーシーズンは両リーグ通じて勝率が1位、ポストシーズンでも「Win Our Way」(自分たちのやりかたで勝つ)を合言葉に、11勝2敗で初の頂点まで駆け上がった。

「私たちはただ自分たちがやるべきことをやっているだけだ。選手ごとに基準を作り、それを守る責任を互いに負っている。細かいプレーを確実にこなし、目の前の瞬間に集中し続けた。私たちは多くの面で飛び抜けていたわけではない。でも、決して諦めずに徹底してやり続けた」とパット・マーフィ―監督は話した。
昨季のポストシーズンはリーグ優勝決定シリーズでロサンゼルス・ドジャースに4タテを喫して敗退。今季は逆に同シリーズで4タテしてワールドシリーズに進出した。「あの敗戦は私たちにとって恵みだった。そこから学び、成長し、ことしは違う気持ちで臨むことができた。絶対に負けるわけにはいかないという強い気持ちだ。本拠地のファンには、選手たちを誇りに思ってほしい」と選手たちをたたえた。

シリーズMVPにはウィリアム・コントラレス捕手が選ばれた。4番に座り打率.373を残し、攻守にチームを支えたチームの要は「本当に恵まれた1年だった。キャンプが始まったときから今に至るまで、私たちはこのために一生懸命努力をしてきた。そして、実現できたことは本当に特別なことだ」と話した。
「バッティングも守備も、自分のすべてのプレーを誇りに思う。最高の気分だ。ほかのキャッチャーを軽視することだけはしたくない。でも、こうしてワールドチャンピオンとしてここに座っている今、自分がメジャーリーグで最高のキャッチャーだと感じている」と喜んだ。
TOPPS社のオンデマンドカード「Topps NOW」では、ワールドシリーズ各試合の激闘を追い続け、この第5戦からも7種の限定トレーディングカードを制作した。世界一が決まった今季、最後の試合だけにメモラビリアカードやイメージバリエーションなど、購入者の中から抽選で当たる「Lucky Hit」も数多く、企画された。とくに、試合後のシャンパンシャワーで使われたシャンパンのコルクをはさみ込んだカードは史上初の1枚かもしれない。




Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























