
ノルディックスキー複合男子で冬季オリンピック3大会連続メダルを獲得している渡部暁斗(北野建設)が10月23日、長野市内で記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。6大会連続の五輪となる2026年2月のミラノ・コルティナ大会への出場、4大会連続のメダルが集大成になる。
今季の開幕前の表明。「注目してもらうことが大事だと思った。少しでも多くの人に背中を押してもらうことで、自分が追い求めてきた(五輪での)金メダルを獲得できるのではないかと考えた。2月のイタリアで季節外れの満開の桜を咲かせたい」と渡部は話した。

白馬高2年だった06年トリノ大会から出場。14年ソチ大会、18年平昌大会の個人ノーマルヒルで銀メダル、22年北京大会は個人ラージヒルと団体で銅メダルに輝いた。ワールドカップ(W杯)では荻原健司と並んで日本勢最多の19勝を挙げ、17~18年シーズンには個人総合優勝を果たした。
「徒然草」の一節「花はさかりに、月はくまなきをのみ、見るものかは」が心に響き、引退を決断した。「満開や満月のみを楽しむのではなく、すべての移ろいに美しさを感じる、という意味だった。自分は競技人生の始まりから終わりまでを心から堪能できた」という。


渡部のトレーディングカードはエポック社の「TEAM JAPAN」カード、BBMのオールスポーツカード「Infinity」で制作されてきた。ノルディックスキー複合のレジェンドであるだけに、クロスカントリースキーとスキージャンプのそれぞれのカードがある。BBMでは2022年の「2nd バージョン」で、東京ドームでの巨人戦でマウンドに立った始球式カードもある。直筆サインカードも人気だ。

ミラノ・コルティナ大会でのメダル獲得なら、まさに集大成のカードが登場することになるだろう。パリ大会で大好評だったエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でのカード化もありそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。

























