「ニトリレディスゴルフトーナメント」の最終日が8月31日、北海道カントリークラブ大沼コースで行われ、鈴木愛(セールスフォース)が今季初、JLPGAツアー通算21勝目を飾った。5バーディー、ボギーなしの68と伸ばして通算12アンダーで逆転。同大会では2019年以来のVとなった。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」は9月4日、鈴木の優勝カードの受注をスタートした。
今季トップ10入りは全体5位の8回。前々週は8位、前週は9位と直近2週連続で最終日を最終組で回るなど、好調をキープしていた。それでも、最終ラウンドはともに70台と失速。首位と3打差の13位から出たこの日は「昨年までなら3打差あると逆転は厳しいと思っていましたが、今季の傾向として最終組の選手が大きく伸ばして勝よりも数組前の選手が(スコアを)伸ばして勝試合が多い。3打差ならいけるかな、と。すごくうれしい」と話した。
得意のパターで7000ヤードに迫る長いコースを制した。3打伸ばして迎えた15番は6メートルを、17番はグリーン周りのカラーから5メートルを沈めた。「5アンダーで回って負けたら仕方ない。目標スコアで回ることだけを意識したら、いいゴルフができた。いいパットをすることだけを心がけた」この日最少に並ぶ27パットで、目標を達成した。
2017、19年と賞金女王を獲得した。昨年3月の「Vポイント×ENEOS」で通算20勝目に達し、同年5月に30歳に。30代での初制覇に「若い選手の目標にもなりたいので30勝したい。永久シード(権獲得の30勝)を目指してこれからも突っ走りたい」。冷静なゴルフと対照的に、気持ちもまだまだ、若さが溢れている。
「エポワン」も昨年、2週連続優勝した「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」以来、3年連続の発行となった。2023年4月には「PLAY OF THE MONTH -THE BEST PLAY OF APRIL」にも選出されており、これを含めれば今回は通算5枚目になる。11月に発売される「EPOCH 2025 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」にもサインカードが収録される。エポック社の「日本女子プロゴルフ協会オフィシャルトレーディングカード」は6年連続の登場となる。トレーディングカードでもこれからも、突っ走る。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。