TOPPS社は公式SNSなどで、間もなく発売される「2025 BOWMAN CHROME」にアスレチックス傘下の森井翔太郎選手のトレーディングカードを収録することを発表。森井にとって初のトレーディングカードの画像と、森井が自身のカードにサインする動画を公開した。
右投げ左打ちの森井は投打の二刀流選手で、昨オフにアスレチックスとマイナー契約を結んだ。東京・桐朋高では投手としてMAX153キロを計測、遊撃手として高校通算45本塁打を記録。甲子園出場こそなかったものの、NPB各球団が逸材としてマークしていたが、ドラフト前に12球団に指名断りの連絡。MLB9球団が争奪戦の末、アスレチックスと、契約金1,510,500ドル(約2億3600万円)でサインした、という。
森井は8月終了時までに、ルーキーリーグのACLアスレチックスで43試合に出場し、打率.258、3本塁打、27打点の成績を残している。
これまでも、NPBを経由せずに米球界に挑戦した日本人選手は多いが、マック鈴木(鈴木誠=兵庫・滝川二高→マリナーズ)、多田野数人(立教大→インディアンス=現ガーディアンズ)、田澤純一(新日本石油ENEOS→レッドソックス)がMLBに昇格。3人ともに投手で、野手はいないが、米国メディアなどでは「2028年に昇格する可能性も」と伝えている。スレチックスは昨季限りで本拠地・オークランドを離れ、2027年からのラスベガス移転を目指している。再建中のチームは期待の若手が多くプレーしており、森井も「ラスベガス・アスレチックス」の主力になるかもしれない。
MLBデビューを前に、米国トレーディングカードのデビューを果たした18歳のルーキーだが「BOWMAN」シリーズは、プロスペクト選手が人気のブランドで、初登場した選手の「1st BOWMAN」のロゴ入りカードは「ルーキーカード」と並ぶ存在として脚光を浴びる。さらに、TOPPS社の「CHROME」は奥行きのある輝きがさらに人気で、「BOWMAN CHROME」はTOPPS社の最高級プロスペクト商品と言える。

TOPPS社の公式SNSより
今回の森井の「1st BOWMAN」は打撃フォームのカードだが、ポジションは投手と遊撃手の「二刀流」表記になっている。公開された画像は5枚限定のパラレル版で、背景には冨士山など日本の都市をデザイン。森井はサインにくわえ、インスクリプション(添え書き)として「今治を代表して」と出身地の愛媛県・今治への想いを日本語で綴っている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。