ダルビッシュ有が日米通算204勝目! 歴代最多記録を更新! 最新「TOPPS NOW」も熱い!【コラム/MLB】

サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手が7月30日、ペトコパークでのニューヨーク・メッツ戦で今季初勝利をあげた。この白星で日米通算204勝となり、黒田博樹さん(ドジャース、ヤンキース)を抜き、歴代最多記録を更新した。

右ひじの炎症から7月に復帰したダルビッシュはこの日が今季6試合目の登板。ここまで3敗と勝ち星がなかった。初回、安打を許したが、無失点。ここまで失点してきた鬼門の2回には2者連続三振を奪うなど得点を許さず、波に乗った。

味方打線はその裏、マチャドの2点適時打で先制。3回にはシーツの2ランでリードを広げた。

援護をもらったダルビッシュ投手は持ち前の多彩な変化球を軸に5回を投げ抜き、勝利投手の権利をゲット。6回以降もマウンドに上がり、今季最長となる7回まで2安打無失点と抑え、76球で降板した。今季最多の7奪三振、無四球で二塁を踏ませない快投だった。ベンチに下がる背番号11には、今季46試合目のチケット完売となった42627人の観衆から「ユウ」コールが起こた。

圧巻の投球を復活させたのは、20年間のプロ生活で培った「ダルビッシュらしさ」だった。この日は腕をやや下げた投球フォームでマウンドに立った。日頃から相談する、パドレスのアドバイザーでもある野茂英雄さんに新フォームのビデオを見てもらい「ええやん」と太鼓判を押された。「リリースポイントを一気に下げ、サイドスローに近い感じで投げ、今日はハマった。野茂さんが言ってるならいけると思った」日米通算201勝のレジェンドに背中を押された。

「腕の角度を思い切って下げたことで、コントロールやボールのキレが戻った」という。七色の変化球の変化量が変わり、データと違う相手打者は戸惑った。

このうち最も多くの三振を奪った球種はスプリットで4つ、次いで曲がりの大きなカーブで2つ、スライダーでひとつだった。スプリットはこの試合の前まで今シーズンわずか5%の投球割合だったが、この試合は17%を投げてバッターの裏をかいた。この試合最速だった152キロの直球と最も遅い114キロのカーブで緩急の差は38キロ。76球で7イニングを投げきるなど、ダルビッシュの熟練した投球術が凝縮された投球内容だった。ぶっつけ本番ともいえる投球フォーム変更は、ダルビッシュにしかない研究心と、対応力でもあった。

試合は5-0でパドレスが勝利。ダルビッシュはこれでMLB通算111勝となり、NPB北海道日本ハムファイターズ時代の93勝と合わせて日米通算204勝とした。黒田さんを抜いて単独トップに立った。試合後にはペトコパークの大型ビジョンには漢字で「二百四勝」と大きく表示された。

「ここまで勝てていなかったのでホッとしている。長いイニングを投げてチームに貢献できてよかった。黒田さんや野茂さんなど、たくさんすばらしい投手がいる中で、そういう方たちの背中を追いかけてきた。同じレベルになったとは思わないが、数字で近づけたことはよかった」と話した。

ファイターズで沢村賞、2度のMVP、テキサス・レンジャーズで渡米1年目で16勝、シーズン途中で移籍したロサンゼルス・ドジャースではワールドシリーズにも登板した。シカゴ・カブスでは日本人初のMLB最多勝。パドレスでは自己最多タイの16勝。侍ジャパンでは2度、WBCに出場し、世界一に貢献した。

インタビューの最後もまた、ダルビッシュらしかった。「日本の皆さんはドジャースに勝ってほしいと思っていると思うので、何とか僕たちがひっくり返したい気持ちがある。みんなで一丸となって頑張っていきたい」この熱い想いがある限り、38歳の右腕はまだまだ、白星を積み重ねそうだ。

日米5球団でエースとして投げ抜いてきただけに、ダルビッシュのトレーディングカードは多い。侍ジャパンユニホームのカードもある。日本では2005年のBBM「ルーキーエディション」から、米国では2012年の「BOWMAN」から、始まったダルビッシュのトレカだが、最新カードはTOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」。三振を奪い、雄たけびを上げるそのカードからは、これまでのカード以上に、ダルビッシュの熱さが伝わってくる。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。
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