JFL第15節のアトレチコ鈴鹿・ヴィアテイン三重戦が7月6日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場メイングラウンドで行われ、アトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良が今季初先発した。昨年10月26日のソニー仙台戦以来の先発出場で自身のJFL最年長出場記録を58歳130日に更新した。
前半のみの出場も「プロ40周年特別記念試合」と銘打たれ、4917人の観衆が集まった。先発出場することが目標ではない。JFL最年長記録を更新することが目標ではない。「勝ちたかったので残念。たくさんのサポーターに勝利を届けたかった」。3点差を追いついた3-3の引き分けでも、勝ち点3を逃したことが悔しかった。
左腕に主将マークを巻いた。さすがのカズも全盛期のスピードやパワーは望めない。それでも前半6分に左サイドからのスルーパスで沸かせた。
1986年2月にブラジルの名門サントスでプロ生活をスタートさせて40年。「今だって、いいプレーが出せるとうれしいし、逆だと腹が立つ。還暦まで続けると言っていたが、半分以上冗談だった。ここまでやれると思っていなかった。40歳過ぎてからの方がうまくなりたい、試合で活躍したいという思いが強い」と目の輝きは曇らない。
2022年11月12日以来のゴールはお預けとなった。「まだやりたいプレーがあるので、次の試合でトライしたい」と話した。
カズは日本のサッカーのトレーディングカードではG.O.A.T的な存在となった。鈴鹿ポイントゲッターズ時代の2022年にはBBM「Infinity」にカズのサインカードも収録された。カードになる機会が少ないJFLのカードということもあり人気を集めたが、それ以降のBBM社のオールスポーツカードに封入されるカズのカードは読売サッカークラブのユニホームのものが多い。今年、発売されるオールスポーツカードに収録される三浦知良のカードは、キャプテンマークをつけた、この日の「アトレチコ鈴鹿のカズ」にして欲しい。きっと、熱い想いが伝わってくるだろう。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。