ミラノ・コルティナオリンピックは2月13日、フィギュアスケートの男子シングル後半のフリーが行われ、鍵山優真(オリエンタルバイオ)が銀メダル、佐藤駿(エームサービス)が銅メダルを獲得した。
前半のショートプログラムで2位だった鍵山は、この日のフリーでは冒頭の4回転サルコーと続く4回転フリップ、その後の4回転トーループでもミスがあったが、ステップやスピンはすべて最高評価のレベル4を獲得。176.99をマークして、前半との合計を280.06として、前回大会に続いて銀メダルを獲得した。

「自分のパフォーマンスにとても悔しさが残る演技になったが、なんとか戦い抜いたという思いだ。素直に受け止めたい」と鍵山は振り返った。
「団体戦から個人戦のショートプログラム、そしてフリーと、よい気持ちで臨むことができたし、この場を楽しんで迎えられた。自分のすべてが詰まった試合だった」と話し、獲得した銀メダルを笑顔で掲げた。
佐藤は、男子シングル前半のショートプログラムではミスが相次いで9位。メダル圏内の3位とは14点近くの差をつけられて大きく離されたが、この日のフリーでは序盤の4回転ルッツや4回転トーループからの連続ジャンプを決めるなど、安定した演技で、フリーでは3位となる186.20をマーク。合計得点を274.90として、銅メダルを獲得した。

「表彰台に上がれるとは思っていなかったので、今でも幻なんじゃないかと思っています。本当に信じられないが、自分がやれることを精いっぱいやることができた本当に頑張ってきてよかった。支えてもらったコーチなどに感謝を伝えたい」と喜んだ。
「とても緊張したが、得るものがたくさんあった。ショートプログラムの失敗を引きずることなく滑りきることができて、本当に楽しかった」と団体と個人でメダルを獲得した初のオリンピックを振り返った。
8日に行われた団体の男子シングルフリーに佐藤は起用され、初出場のオリンピックでの初演技で得意の4回転ジャンプを次々と決めて、自己ベストを更新しTEAM JAPANの銀メダル獲得に貢献した。このパフォーマンスを自信に代えてこの日の逆襲につなげた。
最後に登場したイリア・マリニン(米国)の結果が出て佐藤の銅メダルが確定。「メダルだよ!」と佐藤に抱きついた鍵山。それで順位を知った佐藤の目からは涙があふれた。驚きの表情を浮かべ続ける佐藤のすぐそばで、鍵山は本人以上に喜び、ふたりは抱き合って、また、喜んだ。
その鍵山は、佐藤とともに表彰台に立ち「戦ってきた仲間と一緒にオリンピックでメダルがとれるところまでに来たことは、とても感慨深いものがある。同時に『もっと僕も頑張らないとな』と思った」と話した。
22歳の同級生ふたりはここまで一緒に歩んできた友でありライバル。鍵山の背中を追いかけてきた佐藤もにメダリストになって、新しい物語が今、幕を開けた。トレーディングカードでも新しいドラマが待っている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。


























