【コラム】日本代表が強豪オランダとのW杯初戦で魂のドロー! 中村敬斗! 小川航基! 鎌田大地!

FIFAワールドカップ北中米大会の1次リーググループFで、日本代表は6月14日、テキサス州のダラススタジアムで、強豪オランダに終盤、追いつき、2-2で引き分けた。

世界ランキング18位で「歴代最強」とも言われる日本の初戦の相手は同8位で過去3回の準優勝を誇るオランダ。前半は、開始早々にオランダのFWマレンにシュートを打たれるなど攻め込まれる展開が続いたがGK鈴木彩艶の好セーブでピンチをしのぎ、0対0で折り返した。

後半に入ると6分、クロスボールをオランダの主将、ファンダイクに頭で合わせられて先制を許した。しかし、その6分後には、MF久保建英が左サイド深くまで攻め込んだ後、ゴール正面でパスを受けたMF中村敬斗がペナルティーエリアの外から右足でシュートを決めて同点に追いついた。

「久保選手がパスをくれることはわかっていたので、もらう前に奥に打つふりをして手前に打つイメージができていた。ねらいどおりのゴールだった」と中村は話した。

このあと日本は19分にオランダのFWサマーフィルにペナルティーエリア内でゴール隅にシュートを決められ再び勝ち越された。

それでも44分、コーナーキックに途中出場の小川航基が頭で合わせたボールをMF鎌田大地がコースを変えてゴールを揺らす、劇的な展開で引き分けに持ち込んだ。

「難しい展開になったが勝ち点1を取れてよかった。ビハインドになっても焦らずにやればチャンスを作れると思っていた。2戦目では、勝ち点3を取って1次リーグを突破できるようにやっていきたい」と鎌田は話した。

記録は鎌田とゴールとなったが、立役者は小川だった。久保に代わり後半30分に途中出場。アジア最終予選でチームトップにならぶ4得点をあげた勝負所での集中力をここ一番で発揮した。過去には前十字じん帯断裂の大けがやJ2でのプレーも経験した苦労人はオランダ1部リーグで結果を残し、28歳にして今大会が念願のワールドカップ初出場だった。

「途中出場やセットプレーでも得点できるのが自分のよさだと思うので、研ぎ澄まして勝利に貢献したい」と試合前に話していた言葉を実践してみせた。

日本は3大会連続の白星スタートこそ、逃したが、オランダを相手に2回リードされる展開をいずれも追いつく粘りを見せて勝ち点1を獲得。日本の存在を世界に証明する一戦になった。

長友佑都が試合後にの残したコメントがすべてを物語っていた。「点を取られて取り返しての繰り返しで、引き分けに持ち込んで勝ち点1をとれたのはよかった。日本人の魂を見せられた。『ベンチのメンバーも一緒に死ぬ気で戦うぞ』と言っていたので声もがらがらだ」

試合後、森保一監督も「選手たちが2回リードされても諦めず、チーム一丸となってタフに粘り強く最後まで戦い抜くということを実践してくれて、勝ち点1がしっかり取れた。簡単な環境ではなかったが、ダラスに来てくださった日本人のサポーターの皆さん、朝早くから日本から応援してくださったサポーターの皆さんの念願が選手たちを動かしてくれた。次の試合、勝ち点3を取れるよう、チーム一丸となって準備したい」と話した。

日本は19日、1次リーグの第2戦で世界45位のチュニジアと対戦する。

ついに初戦を迎えた日本代表。ワールドカップ開幕へ向け、盛り上がりを見せ、MINTモールでの代表カードも大きく動きを見せている。この日の魂のドローでさらに拍車をかけそうだ。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。

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