米国アナハイム滞在2日目。ロサンゼルス・エンゼルス対シアトル・マリナーズ戦をアナハイムにあるエンゼルスタジアムで観戦しました。この試合では、われらがマイク・トラウト兄貴のバブルヘッドが先着で来場者に無料配布されました。18時38分プレーボールの試合まで、球場の近くにあるカードショップを探索しました。

ロサンゼルスのカードショップは、ご存じの方も多いと思いますが、なかなか、アナハイムのショップ情報は日本に入ってきません。グーグルで調べると、アナハイムを中心にした地域で「Sports Card」を検索すると、10軒以上がヒットします。その中で、レンタカーで15時までに球場に到着できる設定で、10時にオープンする店から4軒にお邪魔してきました。

【CARD PAVILION】
住所はサンタ・アナですが、遠くはありません。けっして広くはない店内ですが、オールスポーツで60年代のシングルから、最新のボックスまでそろっています。旧作のボックスが積まれたコーナーもありました。

この日は野球のTOPPS「2022 Chrome」が入荷したばかりで、到着したばかりの段ボールからJumbo、Hobbyのボックスを棚に並べていました。店内の壁にかけた大型モニターではYoutubeのトプクロ開封動画を流し、スタッフも一喜一憂。近所に住むお客さんでしょうか、トプクロを購入して抱えて帰っていきました。

どんどん、お客さんも集まり、スタッフとのカード談義に話が弾んでいました。日本の昔のカードショップのイメージですが、サッカーカードもそろうなど古いものと新しいものが融合しています。ショップのオリジナルTシャツも販売していました。

☆データ
2423 N.Tustin Ave
Santa Ana, CA 92705
（714）541‐4757

【SPORTS CARD OUTLET】
9月30日のグランドオープンに向けたプレオープンの状態で、まだまだ、ショーケースや棚は埋まっていませんでした。

コレクター同士がカード交換できるように、テーブルやイスが多く用意されている広い店内ということもあり、寂しい感じでしたが「みんなが楽しく集まれる店にしたい」とトレント・ゴールデン店長。

1000ドルを超える大谷翔平の「2018 Heritage」のイメージバリエーションのサインカードなど、レアなカードも販売。ヤンキース時代の田中将大投手のTOPPSのブラックボーダーのPSA10を取り出し「このカードの価値のわかる人はなかなかいません」と笑顔。実はゴールデンさんは父親は米国人、母親は日本人というハーフで、松坂大輔、マー君の甲子園での活躍を日本で観たそうです。早大で学び、毎年、東京にある母親の実家に「帰る」そうで、日本語もペラペラ。

NFLロサンゼルス・チャージャーズの練習場がそばにあるそうで、NFLのカードがMLBよりも人気だそうです。

☆データ
1671 W Katella Ave
Ste 240
Anaheim, CA

【THREE J’s SPORTSCARDS】
天井に届きそうなくらいに積まれたボックスの種類、数量は圧巻です。スポーツだけでなく、遊戯王やMTGも在庫が豊富で、日本のコレクターとも取引があるそうです。

この日、訪問した4店舗とも、地元チームのシングルはそれぞれにコーナーがありましたが、ここはトラウトの「Topps Project」系が勢ぞろい。イラストのゲームカードの取り扱いが多いことと関係があるのでしょうか？。

写真撮影は断られましたが、ヘアスタイルもビシッと7：3で決めたジョン・シェルトンさんは陽気で話好きな店長。大谷の移籍については「可能性は50パーセント。エンゼルスを退団しても責めないよ。強いチームで、高い契約を選ぶのは当たり前。他のチームに移っても応援します」と地元チームのファンの気持ちを代弁してくれました。

☆データ
2424 W.Ball Rd
Ste 4
Anaheim, CA 92804
（714）758‐3803

【AVERAGE JOE’S SPORTS CARDS】
広さではこの日、訪問したショップではナンバーワン。シングルが並んだ、ライトつきのガラスショーケースは、最近のミントの新店、改装店のイメージとダブります。高額なシングルもそろい、マーベル系のPMGなどひとつの壁はプロレスのフィギュアとミニカーで埋め尽くされ、球場配布のボブルヘッドも販売。サプライの棚もいくつか、ありました。

スタッフも多く、それぞれにショーケース越しに接客。買取り客も来店していて対応はスピーディーでした。3、4か月前にオーナーが変わったそうで、近代的な店内やムードは若いオーナーの趣味なのかな、と感じました。

お客さんが自分で触れることができるシングルの入った3200枚入りのストレイジボックスが並んだ棚もありました。面白かったのは、ショーケースの中に、大谷のBBMカードが飾られていたこと。価格は100ドルでした。

☆データ
8558 Beach Bld
Buena Park, CA906204
（714）484‐2693

4店舗を回った後、遅めのランチを取って、球場には計画通り、15時すぎに到着。無事にトラウトのボブルヘッドをもらい、試合ではそのトラウトに本塁打も飛び出し、エンゼルスが勝利。少し駆け足でしたが、こんなオプショナルツアーがあったら、コレクターは大満足なのではないでしょうか？機会があれば、今回訪れたショップ以外のアナハイムにある別のカードショップものぞいてみたくなりました。

Cove（ライター）
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター（自称）。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。