
WWEのプレミアムライブイベント(PLE)「バックラッシュ」が5月9日、フロリダ州タンパで行われ、イヨ・スカイとアスカがPLE初の日本人女子対決で対戦した。
アスカがWWEで女子選手として切り開いてきた新時代をさらに大きく広げたイヨ。日本でも先輩、後輩の間柄だったがWWEでは同じユニットの「ダメージコントロール」で活躍してきた。イヨがリア・リプリーと急接近したことを裏切りと感じたアスカとの抗争がスタート。アスカからパワハラを受けていたカイリ・セインを救おうとしたことも火に油を注いだ。
リプリーはイヨとの「リヨ」の活動を休止し「ロウ」から「スマック・ダウン」へ移籍。「カブキ・ウォリアーズ」としてアスカとコンビを組んだカイリはWWEから契約を解除され、ストーリーは急展開。この日の決着戦につながった。

イヨがダブルフットスタンプから流れるようなミサイルキック。アスカはイヨのジャーマンに耐え、ワキ固め、飛びつきアスカロックを決めて譲らない。
イヨもおきて破りのアスカロックを繰り出すと、アスカはイヨの雪崩式ハリケーンラナを高度な丸め込みで切り返し、トペ・スイシーダにはエルボーでカウンターで返した。
場外戦でアスカに押され気味だった流れが変わった。実況席のテーブル上でデスク上、前週もイヨに浴びせた毒霧をアスカが噴射。だが、イヨは、実況席にあった原稿フォルダーを顔の前に開いて、毒霧を受け止めた。実況席からのクロスボディー、ムーサルトアタックとたたみかけた。
アスカは、ムーサルトアタックをかわして腕ひしぎ十字固めから再びアスカロックで迎撃。イヨは失神寸前まで追い詰められたが、柔軟な体さばきで何とか、逃れた。日本の誇るトップレスラー2人のすさまじい激闘に、観衆からは「信じられない」「これぞ名勝負!」チャントが上がった。
最後はジャーマンスープレックスをしのいだイヨは、お返しのジャーマンからダブルニー。必殺のムーンサルトプレスで完璧な3カウントを奪った。
名勝負の後にはさらに感動のサプライズが待っていた。イヨは、アスカに深々と一礼した。アスカは表情を崩し、号泣した。アスカのメイクは半分、消えていた。まるで、それまで演じてきたイヨへの怨念、日本人同士の抗争という意に反するスト―リーから解き放たれたかのように…。
ふたりはそのままリング中央で抱き合った。熱いハグをかわす。死力を尽くして〝カイリショック〟を乗り越えたイヨとアスカが、ついに和解を果たした。アスカはイヨの顔に何度もキス。WWEユニバースも温かい拍手でふたりの和解を讃えた。
アスカはWWEからの離脱もウワサされており、その去就に注目が集まるが、イヨはすでにその決意を知っていたのかもしれない。
TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では、WWE史上に残る名勝負となった日本女子対決をカード化。初めてといえるアスカとイヨのツーショットカードを制作した。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























