こんにちは!ミント名古屋店店長の藤池です!
プロ野球は全チームが100試合以上を消化し、いよいよ終盤戦へ。
セのCS争い、パの優勝争いを中心に、個人タイトルも誰が獲得するか楽しみですね。そんな中、若手起用が積極的になるチームも。
今シーズンだけでなく、来シーズンの予習にも最適な本コラムを、ぜひお楽しみください!
・セントラルリーグ
中京大中京高校時代は髙橋宏斗(中)とともに、遊撃手として、全国区の存在に。
攻守にわたる高校生離れしたセンスの高いプレーから、上位指名(3位)でジャイアンツに入団。2年目からコンスタントに出場機会を与えられ、徐々にプロに順応してきました。
5年目の今季、その才能が開花し始めています。ここまでプロ初本塁打を含む、5本塁打。特に8月19日にヤクルト戦での逆方向への2打席連発は、覚醒を予感させます。
CS争い真っ只中のチームの中で、ラッキーボーイ的な存在になれるか。その先のレギュラー定着まで、大きな期待がかかります。
16年から19年まで在籍していた助っ人がカムバック。日本で実績を作り、メジャー復帰も経験。昨年から日本の独立リーグでプレーしていました。
37歳と大ベテランの域に差し掛かっているものの、長身から投げ下ろされる速球の球威は流石のひとこと。リリーフとして、安定した制球と奪三振能力で相手バッターをねじ伏せます。
分厚い虎投に更なる強力なカードが1枚。現役時代から盟友として戦ってきた藤川監督の胴上げに向けて、漢気溢れる頼もしきナイスガイが腕を振ります。
大卒6年目を迎える、未来の5ツール候補の27歳。
昨季はシーズン序盤から中盤まで出場機会を増やし、ブレークの兆しを見せました。怪我の影響もあり、その後は数字が伸びませんでしたが、今季再びレギュラー奪取に挑戦。
61安打、4本塁打、24打点とキャリアハイの数字が並びます。身体能力の高さは守備でも発揮され、強肩も目を見張るものがあります。
怪我人が多く明確なレギュラーが固まりきらないチームの中で、攻守の柱となっていってほしい存在ですね。
大卒2年目の有望株左腕。
今季はファームで先発と救援の両方を経験。8月に1軍に昇格し、先発ローテに入ると、安定した制球力を武器に好投を連発。
100球未満で7イニングを消化する試合もあるなど、現代野球において重宝される投球内容を見せています。
勝利数の面で伸び悩むカープ先発陣で貯金を作る活躍を堂々披露。今シーズンの残りももちろん楽しみですが、来期大きく飛躍するシーズンになる予感。
若い先発が欲しいカープだけに、今から注目ですね。
移籍2年目となる、チームの元気印。ホークスでは、高いポテンシャルを評価されながらも、出場機会に恵まれず、自由契約を経てスワローズに入団。村上と同世代の非常にフレッシュな選手です。
昨季は、自己最多の52試合出場。試合前にチームを鼓舞する「ハカ」でも話題に。
今シーズンは、更に出場機会を増やし、右の代打の切り札に。
3割を超える得点圏打率と代打成功率を誇り、ここぞで頼りになる活躍を見せています。
まだまだレギュラーを狙える年齢で、今後の動向にも注目です。
師匠・松田宣浩のように大きく育って欲しいですね。
昨季のドラ1右腕。トミージョン手術を受けた影響で、昨シーズンは全休でした。亜細亜大学時代から、コントロールの良さが武器のまとまった投手との評価で、即戦力の期待を受けていました。
今季はファームで6先発を含む、9登板。まだまだ各種スタッツは伸びていきそうですが、そんな中でも防御率1.62は素晴らしいですね。
残り試合の少ない中、最終盤で登板機会もあるかも。来季も見据えた中で、注目の若手投手ですね。
・パシフィックリーグ
恵まれた体格から投げ下ろされる、圧倒的な球威が魅力のリリーフ右腕。制球面の課題から、プロ入り後やや伸び悩んだ時期もありましたが、昨季は、50試合に登板し、防御率1.61、奪三振61と一気に大ブレーク。
抑えのオスナの離脱もあり、今シーズンは抑えの座を掴むと、昨季以上のペースで三振を奪うなど、守護神にふさわしい成績を収めています。メジャーリーガーにも引けを取らない体格とパワーで、日本代表に選出される可能性も十分にあると思います。秋の短期決戦での活躍も楽しみですね。
花咲徳栄高校時代は、2年生時に全国制覇を経験。広角に強い打球を放つ、世代屈指のスラッガーとして、注目を集めました。
プロ入り後は、毎年大きな期待を受けながらも、あと一歩のところで突き抜けられず。
7年目を迎えた今シーズンは、怪我での離脱もありながら、随所でキラリと光る活躍。
特に8月は、高いOPSに5割越えの得点圏打率と、恐怖のスラッガーと化しています。8月19日の走者一掃のサヨナラ逆転タイムリーは、鳥肌ものでした。
中心選手に同世代が多いファイターズだけに、黄金時代の中核を担う存在になるかも。様々な困難を経験し、さらに強くなった「ジェイ」から目が離せません。
豪快な打球をスタンドへ運ぶ、高卒7年目のスラッガー。過去には2度の二桁本塁打を記録するなど、長打力が長年の課題のチームの中で貴重な大砲候補に。
プロ入りから順調に成績を伸ばしてきましたが、故障の影響もあり、昨季はわずか2本塁打に終わる、苦しいシーズンとなってしまいました。今季もシーズン前半は不調に苦しみ、出場機会も激減。
そんな中、8月に待ちに待ったシーズン初本塁打を放つなど、完全復活。4打席連発もあり、いよいよ本領発揮。今後が非常に楽しみです。
センスあふれる打撃で、早くから注目されていた6年目の内野手。これまで、出場機会こそあったものの、なかなか活かしきることが出来ず。1軍定着に至らないままでしたが、今季途中からレギュラー格に。3割後半の得点圏打率に高いOPSなど、頼もしい打撃を見せています。高出塁率をキープしながらの三振の少なさも魅力的ですね。クリーンナップを任される機会も多く、4番を務める試合も。過去にも勝負強い生抜き左打者が育ってきた土壌のあるイーグルス。先輩たちに続く活躍で、チームの主軸を担っていて欲しいですね。
テイクバックの小さい、コンパクトなフォームが特徴的なリリーフ右腕。程よく暴れる真っすぐと、カクンと沈むフォークボールが持ち味です。
昨年末には一旦育成契約になりながらも、見事にカムバック。過去3年間はなかなか出番が回ってきませんでしたが、
今季は、支配下復帰後、順調に登板機会を増やしています。同じセガサミー出身と言えば、投打は違えど、宮﨑(DeNA)を思い浮かべる方も多いはず。
ベテランになればなるほど、才能が大きく開花している先輩に続きたいですね。応援したくなるタイプの選手ですね。
24年にカープから現役ドラフトで移籍。カープでは、期待値こそ非常に高かったものの、チャンスを活かしきれず。
ライオンズではリリーフとして登板を重ねています。今シーズンは登板機会こそ、昨シーズンより少ないペースですが、三振率やWHIPなど、内容の面では向上を見せています。
ロングリリーフやビハインド、緊急事態などなど、あらゆる場面での起用にも応え、チームにとってありがたい存在ですね。
本拠地ベルーナドームでの安定感も魅力です。
⚾️前回ピックアップ選手のその後(8月31日終了時点)⚾️
・セントラル・リーグ
■読売ジャイアンツ 石川 達也 投手 #65
貴重な左腕リリーフとして、ブルペン陣を支える。キャリアハイのシーズンに。
■阪神タイガース 髙橋 遥人 投手 #29
圧倒的な投球でここまで5先発で2勝。先発でWHIP 0.78も異次元の数字。
■横浜DeNAベイスターズ フォード 内野手 #99
ビシエドの加入もあり、出場機会が減少。最終盤で切り札的な立ち位置を勝取れるか。
■広島東洋カープ 羽月 隆太郎 内野手 #00
限られた出場機会の中で、高打率をマーク。8月の安打数は今シーズン月別で最多。
■東京ヤクルトスワローズ 内山 壮真 捕手 #33
チャンスに強いバッティングで3番打者に定着。ここぞの一打も。50打点を目指したい。
■中日ドラゴンズ 齋藤 綱記 投手 #59
層の厚いリリーフ陣の中で、8月は登板機会が減少。スペシャリストの出番に期待。
・パシフィックリーグ
■福岡ソフトバンクホークス 山本 恵大 外野手 #77
8月中旬に登録抹消。シーズン最終盤の優勝争いで再び戦力に加わりたい。
■北海道日本ハムファイターズ 水野 達稀 内野手 #43
熾烈な優勝争いを繰り広げるチームの中で、レギュラー格として出場。9月も期待。
■千葉ロッテマリーンズ 高野 脩汰 投手 #34
安定した内容で貴重な左腕リリーフとして、ブルペン陣の一角に。
■東北楽天ゴールデンイーグルス 堀内 謙伍 捕手 #65
打撃面では数字が落着いてきたものの、出場機会は確保。着々と実績を重ねる。
■オリックス・バファローズ 才木 海翔 投手 #95
8月は無失点登板を続け、リリーフ陣の救世主に。各種スタッツも向上中。
■埼玉西武ライオンズ 長谷川 信哉 外野手 #63
対左の打率はまずまず。全体的な数字が安定してくれば、強固なレギュラーに。
次回もお楽しみに!
文:藤池雄一郎【MINT名古屋店 店長】
あらゆるスポーツの知識に長けたベテラン店長。特にプロ野球に精通しており、カードの知識も豊富。
現在はミント名古屋店の店長として、トレーディングカードの普及に尽力している。
様々なチームマスコットのファンでもあり、マスコット関連の知識はミントでも一番。応援チームはヤクルト・名古屋グランパスエイト。
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