Jリーグの日程も約三分の二が消化され、上位は京都サンガF.C.、鹿島アントラーズ、町田ゼルビア、柏レイソル、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島と6チームが僅差の勝ち点でひしめき合い、節ごとに首位が入れ替わる激戦で目が離せない。神戸が3連覇を果たすのか、それとも他が阻止するのか、優勝争いが面白くなってきた。
さて今回は、Jリーグの名門・鹿島アントラーズをテーマにした。過去リーグ優勝8回、リーグカップ優勝6回、天皇杯優勝5回をはじめ、最も多く国内タイトルを獲得し、常勝軍団としてJリーグに君臨する。
93年のJリーグ発足時のオリジナル10に入るチームで、過去一度も降格はない。
2025年シーズンは、川崎フロンターレで見事な手腕を見せた鬼木達監督を迎え、エースMF鈴木優磨選手を中心に、点取り屋FWレオ・セアラ選手、MF知念慶選手、MF三竿健斗選手、ベテランMF柴崎岳選手、守りの中心DF植田直通選手に、さらにFWエウベル選手を補強し、6年ぶりの優勝を目指す。
鹿島アントラーズの強さは、勝つことに重きを置いた組織的な守備と効率的な攻撃という、ぶれない軸を持っていることだ。時代が変わっても、監督が代わっても、選手が変わってもこの姿勢は一貫している。その一貫性は補強と合わせて育成も成功しているし、偉大なジーコから続くブラジルサッカーDNAも大きな要因となっている。
もちろん、選手たちも1993年以来、数多くのスター選手が活躍している。1990年代は、MFジーコが現役でプレーし、FWアルシンド選手、MFサントス選手、本田技研出身のFW黒崎久志選手、FW長谷川祥之選手、MF本田泰人選手、DF秋田豊選手、ブラジル代表のMFレオナルド選手、ブラジル代表のMFジョルジーニョ選手、MFビスマルク選手、DF名良橋晃選手、FW柳沢敦選手、DF相馬直樹選手が活躍した。
2000年代は、MF本山雅志選手、MF小笠原満男選手、FW鈴木隆行選手、DF中田浩二選手、GK曽ヶ端準選手、DF内田篤人選手、FWマルキーニョス選手、FW大迫勇也選手が中心となった。
2010年代は、DF岩政大樹選手、DF大岩剛選手、韓国代表のDFイ・ジョンス選手、MF柴崎岳選手、DF昌子源選手、FW興梠慎三選手、DF植田直通選手、MF野沢拓也選手、FW金崎夢生選手、FW鈴木優磨選手、MF三竿健斗選手、その兄のMF三竿雄斗選手、FWレオ・シルバ選手、FWレアンドロ選手とスターを揃えた。
2020年代は、MF荒木遼太郎選手、DF永戸勝也選手、FW上田綺世選手、MF佐野海舟選手と、各年代を見ても豪華な顔ぶれだ。とても書ききれないほどの好選手を擁している。
トレカ的にも、ここに挙げただけの選手をコレクションするだけで最強のメンバーになる。では直筆サインカードを相場的に見ると、やはり断トツはジーコ選手。Topps J-Leagueでは30,000円から70,000円と高額だ。
レオナルド選手の人気も高く、15,000円から25,000円。
続いて2022年のエポックから出た荒木遼太郎選手の限定サインカードは、40,000円前後。
徳田誉選手、関川郁万選手、垣田裕暉選手が20,000円前後。鈴木優磨選手は、7,000円から10,000円。
植田直通選手、曽ヶ端準選手、三竿健斗選手が5,000円から6,000円になっている。
90年代のカードを集めるのは困難になっているので、どこかで見つけたら即買いかも。鹿島アントラーズのその年その年の活躍を思い出しながらカードを見るのも楽しい。
文:Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。
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