TOPPS社はオンデマンドカード「TOPPS NOW」で、WWEの最新カードの受注をスタート。6月28日にサウジアラビアのリヤドで開催されたPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」の追加カードで、珍しいレフェリーカードも作られた。
今回、発売された「TOPPS NOW」は、「ナイト・オブ・チャンピオンズ」の第6試合、ジョン・シーナがCMパンクを下し、統一WWE王座を防衛した試合からの2種。シーナとCMパンクがにらみ合う試合冒頭のシーンは「LUCKY HIT」でふたりのサインが当たる。
そして、ユニークなのがもう1枚のレフェリーカードだ。WWEの名物レフリー、チャールズ・ロビンソンのカードは、この第6試合で、シーナに不可抗力で吹っ飛ばされてしまったシーン。「LUCKY HIT」のサインカードも存在し、インスクリプション(添え書き)入り。そのインスクは「Ouch!」。日本語で「痛い」の意味で、なかなかのセンスである。
ロビンソンは1964年7月2日生まれの61歳。まさにこのカードが発売された7月2日(日本時間3日)はロビンソンの61回目の誕生日だった。2005年7月2日のWWEの日本での興業の際にはシーナが会場のさいたまスーパーアリーナの観衆に呼び掛けてお祝いされたこともある。
リック・フレアーに似ており、髪型もそっくり。フレアーのニックネーム「ネイチ」にからめて「リトル・ネイチ」と呼ばれている。ジャッジする試合では、攻撃を受けるレスラーの痛みを、表情と身体の動きで再現するのが特徴で、そういえば、今回のカードの、やられっぷりはさすが、である。だから、米国ではユニバース(WWEファン)だけでなく、レスラーからも愛される。フレアーが2008年に殿堂入りした際には式典で名前を呼ばれ、涙を流した。
レフェリーのトレーディングカードはTOPPS社の過去のパック、ボックス商品にも封入されたことがある。ロビンソンも2017年にTOPPS「WWE」のレギュラーカードが収録された。日本でもBBMのプロレスカードにレフェリーのカードが入った。プロレス以外のスポーツではサッカーのレフェリーもTOPPS社、PANINI社でトレカになっている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。