
唐川侑己投手(千葉ロッテマリーンズ)が9月4日、現役引退を発表した。
成田高2年で、2006年の春のセンバツ初戦の小松島戦を5安打完封して鮮烈な甲子園デビュー。2007年春のセンバツにも出場し、大型スラッガー・中田翔(大阪桐蔭-日本ハム1位)、甲子園で当時最速となる155km/hを記録した佐藤由規(仙台育英-ヤクルト1位)とともに「高校生BIG3」として大きな注目を集めた。
しなやかな投球フォームから繰り出す140km/h台中盤の直球はキレがり、制球力も抜群。その完成度の高さは高い評価を受け、2007年の高校生ドラフト会議では、ロッテと広島から1巡目指名を受け、抽選の末に地元・ロッテが交渉権を獲得した。

高卒1年目から一軍で頭角を現し、4月26日の福岡ソフトバンク戦で7回無失点の好投を披露してプロ初勝利をマーク。ロッテの球団史上初となる「高卒新人のプロ初登板・初先発・初勝利」を達成したほか、平成生まれの投手としてNPB勝利第1号となった。
1年目から5勝をマークして先発ローテーションに定着。プロ4年目の2011年には自己最多となる12勝を記録した。2019年からは中継ぎへ本格転向し、2020年は32試合の登板で防御率1.19、2021年には38試合に登板してキャリア最多の22ホールドを記録した。
37歳の右腕の通算成績は350試合登板、82勝78敗、64ホールド、防御率3.71だった。

唐川は8日、ZOZOマリンスタジアムで引退会見を行った。「強い思いを持ってシーズンに入ったがほとんどを2軍で過ごした。改善の余地が多々あったが技術が追いつかずに成績をおさめられず、徐々に決断にいたった」と明かした。
「地元でまわりの方にも喜んでもらい、生まれ育った千葉で野球をする姿を19年間見せることができて幸せだった」と振り返ったうえで「試行錯誤や自問自答を繰り返し泥臭く必死にしがみついてやってきた。たくさんの人が引退を惜しんでくれて報われた」と話した。
会見の最後には、唐川投手と同学年で通算250セーブを達成した益田直也投手らが登場し花束を手渡した。
引退セレモニーは10月3日にZOZOマリンスタジアムで行われる予定で、益田投手が「唐川投手のあとを投げられればうれしいのでお互い頑張ろう」と話すと、唐川も「そんな最高なことはないのでその日を楽しみにしたい」と答えた。

「地元の星」としても人気があった唐川のトレーディングカードは多い。そして、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では引退会見の限定カードを制作。12日には発注をスタートした。オフには、各スポーツ界の引退選手をピックアップするBBMの人気商品「惜別」にも収録されるのは間違いなさそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























