
最新トレーディングカードになったのは「期待の新星」ではなく「歌うレスラー」だった。TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」が4月27日にテキサス州ラレドで行われたWWE「ロウ」から最新カードを発売。ジョー・ヘンドリーのミニライブをカード化した。
この日、会場のWWEユニバース(ファン)を一番、沸かせたのが、元体操選手という高い身体能力を誇る異次元の「ハイ・フライヤー」ソル・ルカの次週の登場予告だった。
ソル・ルカは前週の20日にラスベガスで「ロウ」昇格が発表され、リングに登場。いきなり女子IC王者のリヴ・モーガンと対戦し、敗れたものの、その激闘が「TOPPS NOW」になる、と期待したユニバース、WWEカードコレクターは多かったはずだが、実際にカードになったのは、ソル・ルカとともにNXTからの昇格が発表されたヘンドリー。しかも、そのミニライブだったから、驚いたのはボクだけではなかったはずだ。
TNAの元王者で、WWEに移籍し「NXT」でもチャンピオンになったヘンドリーは英国のヒットチャートでも1位になったシンガーソングライターとしても知られるイケメンレスラーだ。この日は白いズボンとブルーの半袖シャツに白いギターを肩からかけ、リング上で弾き語り。

「俺の重大な決断を歌にした。聞いてくれ」と始め、
どこでも王座を勝ち獲った
レッスルマニアにも登場した
ブランド(ロウか、スマックダウンか)を選ぶ時がついに来た
申し訳ないが、わかってくれ
俺はロウを選んだ
ジョー・ヘンドリーはロウと契約
俺はロウに所属する
次(の放送)からは退屈させない
俺が君にスリルを用意する
ジョー・ヘンドリーはロウに所属する
「支配者」(ブロック・レスナー)に敬意を
「OTC」(ローマン・レインズ)に承認を
ピアースGMよ、聞いているか?
お願いがひとつある
ローガン・ポールのことだ
ローガン・ポールを首にしてくれ
ポール、ポール、ポール
みんな、ご一緒に
ポール、ポール、ポール
とユニバースのペンライトが揺れる中、その決意とライバルをオリジナルの曲にして歌い上げた。
ここで激怒したローガン・ポールが世界タッグ王者のパートナー、オースティン・セオリーとともに乱入。2-1の数的有利を生かしてヘンドリーを襲撃したが、レスリングのフリースタイルで活躍し、柔道の黒帯も持つ実力で迎撃。タッグチーム「ストリートプロフィッツ」の救援もあり、「ビジョン」のふたりにリング外でコーナーからフライングボディーアタックを浴びせるなど、蹴散らした。このシーンはカードになるかもしれない、と思ったボクだが見事に裏切られた。
そういえば、ヘンドリーの初めての「TOPPS NOW」はまだ、TNA時代に団体の枠を越えて参戦した祭典「レッスルマニア」で、周囲を驚かせた登場ではなく、ランディ・オートンに必殺の「RKO」を食らったシーンだった。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























