TOPPS社が大谷翔平投手（ロサンゼルス・ドジャース）の限定ボーナスカードを制作し、無料で配布した。このカードは同社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」の人気シリーズ「Road To Opening Day」のドジャースチームセット（米国版）の購入者限定で、日本からの発注者に対しても、カードも送料も無料で届けられた。

開幕前に制作された「Road To Opening Day」は、スプリングトレーニング（春季キャンプ）での写真を使い、MLB各球団ごとに主力選手、注目ルーキーを厳選して1枚のパラレルカードを含む11枚のセットにした。

このセットの購入者にはボーナスカードを獲得するチャンスがあり、2025年シーズン(開幕日からワールドシリーズまで)で、セットの所属選手が下記の記録を達成した場合に限り、発行され、シーズン後に発送すると発表されていた。昨年はドジャースではマックス・マンシー内野手と、大谷が「50-50」達成試合で1試合3本塁打を達成しており、それぞれ、ボーナスカードが制作された。

１）対象チームの選手がサイクルヒットを決めた
２）対象チームの選手が1試合で3本塁打を放った
３）対象チームの投手が1試合で15三振を奪った
４）対象チームの投手がノーヒットノーランまたは完全試合を達成する（継投は除く）

ドジャースの「Road To Opening Day」は4029セットの受注を受け付け、予定より早く、発注を締め切っていた。

大谷は10月12日にドジャースタジアムで行われたナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦に「1番・DH（投手）」でスタメン出場し、場外弾を含む3本塁打をマークし、投手としては6回0/3を無失点。10三振も奪い勝利投手になり、ワールドシリーズ進出の立役者となった。この1試合3本塁打がボーナスカード発行の条件を満たした。もし、山本由伸投手があとひとりで逃したノーヒットノーランを達成していれば、こちらもボーナスカードになっていたはずだった。

ボーナスカードは大谷が3本目の本塁打を放った際に、三塁側ベンチに向かって合図を送るシーンの写真を使っている。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦での「3本塁打＆10奪三振」はレギュラーの「TOPPS NOW」にもなったが、違う写真が使用されていた。こちらは「LUCKY HIT」でインスク入りのリレック＆サインカードが当たることもあり253,309枚が発行された。

もはや伝説となったこの試合だが、MLBでもこの試合を2025年シーズンの「年間レジェンダリー・モーメンツ賞」に選出した。MLBは公式SNSで「The Greatest Sho」、「私たちは地球上で最も素晴らしいShoの最前列に座っていた」と記し、映画「グレイテスト・ショーマン」をもじった画像ととも「Sho」と「Show」をかけて、大谷の偉業を称賛した。この試合は、このボーナスカードとともに、今後も「神」試合が語り継がれていくのは間違いない。

Cove（ライター）
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター（自称）。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。