
「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の最終日が10月26日、マスターズゴルフ倶楽部で行われ、佐久間朱莉(大東建託)が圧勝で今季4勝目を飾った。6バーディー、1ボギーの67で回って263の完全優勝。通算25アンダーはツアー歴代2位で、大会記録を6打も更新。悲願の年間女王に大きく前進した。
2位と11打差の圧勝劇に「差がありすぎるので、どういう気持ちでプレーしたらいいんだろうと思っていた。でも、毎日4つ(スコアを伸ばす)という目標を決めていた」と佐久間は話した。

最大差ストローク優勝は、国内女子では1996年「伊藤園レディース」のローラ・デービース(英国)の15打差。日本勢では1973年「東海クラシック」の樋口久子、1998年「伊藤園レディース」の服部道子、2004年「日本女子オープン」の不動裕理の11打差で、そうそうたるメンバーに並んだ。
また、4日間大会の複数回完全優勝は、過去に森口祐子、宮里美香、申ジエ、山下美夢有が達成も、同一年での複数回達成は佐久間がJLPGAツアー史上初めて、となった。

プロ5年目の今季は4月の「KKT杯バンテリン・レディース」でのツアー初優勝から、半年で4勝を挙げた。4日間の平均でフェアウエーキープ率は約77%、パーオン率は72%、パット数は24・75と、確かな技術が全てがかみ合い、2つのイーグル、23のバーディーを量産。ボギーはわずか2つという安定感だった。
2014年の大山志保の通算19アンダー(269)を6打も更新する大会新。2024年「大東建託・いい部屋ネットレディース」の川崎春花の28アンダーに次ぐツアー歴代2位となった。

尾崎将司さんに師事する。「最初と最後3ホール、いいスタートと、いい締めで終われと教えていただいた。ジャンボさんの学びを生かせている」と笑顔を見せた。
年間女王へ大きく前進した。1位を走るメルセデスランキングは、2位・神谷そらに約541ポイント差をつけた。「終盤になってきて、年間女王を意識してしまう状況での4勝目は大きい。年間女王になるために5勝したいと思っているので、あとひとつ勝てたら、うれしいです」この大会の強さがあれば、その白星は間違いない。

今年のJLPGAツアーの顔になった、まさに2025年のシンデレラ。エポック社ではオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では今年4枚目の佐久間の優勝カードを制作。11月15日に発売される「JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS」の最新作「EPOCH 2025 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」のリストにももちろん、収録されている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。


























