
巨人は10月22日、岡本和真内野手が今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦することを容認したと発表した。岡本は都内で会見を開いた。
会見に同席した吉村禎章編成本部長は「当球団所属の岡本和真選手のポスティング制度を利用した移籍交渉を認めることにしましたことをこの場を借りて報告させてもらいます」と発表した。巨人では2019年の山口俊、2020年の菅野智之(成立せず、昨季、FAでボルチモア・オリオールズへ移籍)に次ぐ、ポスティングシステムによるMLB挑戦の容認となる。

これを受けて岡本も「この度ポスティングシステムを利用して、MLBに挑戦させていただくことになりました。この決断を尊重して背中を押してくださった山口オーナー、阿部監督、チームメイト、球団関係者、そして、ファンの、いつも温かく応援してくださるファンの方に感謝してます。ありがとうございます」と話した。
昨年の契約更改交渉後にMLBへの思いを問われ「昔から憧れていた場所でもあるし、目標にしている場所でもある。毎年、上を目指してやっているので野球をしていたらそういう目標をみんな持ってる。僕もそのひとり」と話し、一気にMLB移籍がささやかれるようになった。今年は国内FA権を取得していたが、海外FA権を取得できるのは最短で2026年nのシーズン中ということもあり、ポスティングの権利を持つ球団が容認した。

29歳の岡本は智弁学園から2014年のドラフト1位で入団。ルーキーイヤーの2015年から一軍昇格し、同年9月5日の横浜DeNA戦(横浜スタジアム)ではプロ初安打初本塁打を記録した。4年目の2018年からレギュラーに定着し、史上最年少の22歳での打率3割、30本塁打、100打点を達成。6年連続30本塁打以上をマークしてきた。プロ11年間の通算成績は1074試合に出場し打率.277、248本塁打、717打点。2020年から2年連続の本塁打と打点の二冠、2023年には41本塁打で3度目の本塁打王に輝いた。
岡本の移籍先も注目されるが、新しいユニホーム姿でのトレーディングカードの登場にも大きな期待がかかる。米国でも、すでにポスティングシステムを利用してのMLB挑戦が内定している村上宗隆内野手(東京ヤクルト)とともに、話題になっている。まずは2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でのカードに動きが見られる。

岡本は2023年のWBCでは主に「6番・一塁」で打率.333、準々決勝のイタリア戦、決勝の米国戦では本塁打も放った。TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」でもこの2試合の活躍がカードになっている。「Sports Card Investor」では「2023 Bowman Chrome」のインサートカード「WBC Flag」が現段階で、最も有名な「岡本カード」として紹介されている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。


























