「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」の最終日が5月11日、茨城ゴルフ倶楽部 東コースで行われ、申ジエ(韓国)が7年ぶり2度目の優勝を飾った。
37歳13日での制覇は、2013年に36歳17日で優勝した茂木宏美を上回る大会史上最年長記録。申にとって国内メジャーは5勝目。JLPGA会員としては2年ぶりの通算29勝目で、7人目の永久シードに王手をかけた。優勝賞金2400万円を獲得し、生涯獲得賞金はツアー史上初の14億円を突破した。
50センチのウィニングパットを沈め、空を見上げて両拳を握った。、藤田さいき(JBS)とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制した。「若い力を見せたかった。37(歳)でも優勝できます! 自分の記録を超えられるように、38でも39でも頑張ります」と19ホールを戦い抜いた後でも元気いっぱいに話した。
ベテラン対決を制した。2打差2位から出て、パーを重ね、3番で逆転。14番で並ばれたが、元世界1位の底力を発揮。最終日にバーディーなしでの優勝は2008年のメジャー昇格後は初となった。
17歳だった2005年に韓国でプロに転向し今年で20年目。「体力は落ちた。ゴルフ人生で下りにいる中での優勝。下りきることが大事」と話した。ツアーに出場する権利を生涯を通じて与えられる「永久シード」にあと1勝。女子選手では7人目の栄冠へ「残りの試合で早くやりたい」と目を輝かせた。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では申の優勝カードを制作・発売。貫録のプレー姿がカードになった。申の「エポワン」は2023年に「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」「アース・モンダミンカップ」での2勝、JLPGAアワード2023で「JLPGA輝き賞」選出になって以来。2022年にも「JLPGAブライトナー」就任、JLPGAアワード2022での「特別賞」選出がカードになっている。通算30勝目の記念すべき白星なら、メモリアルなトレーディングカードが作られることになりそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。