
ピート・クロウ=アームストロング外野手(シカゴ・カブス)が9月24日、リグレーフィールドでのマイアミ・マーリンズ戦で40盗塁に到達。45本塁打と合わせて、史上7人目、球団初の「40本塁打・40盗塁」の40/40を達成した。
初回、先頭打者として四球を選ぶと、2番・鈴木誠也への初球でスタート。マーリンズの右腕タイラー・フィリップスの投球を受けた捕手ブライアン・ナバレトからの送球を受けた、二塁手ジャレッド・セルナのタッチよりも先に頭から二塁へ滑り込んだ。
クロウ=アームストロングは立ち上がると、すぐに空を指差した。大型ビジョンには「40-40」の文字が浮かびあがった。一瞬、感慨にふけるような仕草を見せると、すぐにヘルメットを掲げてファンのスタンディングオベーションに応えた。その後。胸に手を当て、何度もスタンドに向かって感謝を示した。

「最近になって、みんながどれだけ40-40を楽しみに待ち望んでいるのか感じるようになった。もちろん、僕自身も達成したかった。素晴らしい選手たちと同じ話題の中に入ることも目標だった」と試合後、話した。
この日の本拠地のスタンドには「M-V-Pete」と書かれた旗も揺れた。カブスはこの日、マーリンズを下してプレーオフ進出を決めた。PCAはパワーとスピードの攻撃だけでなく、中堅の守備でも卓越したプレーを続け、走攻守のすべてでチームをリード。大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)の4年連続MVPを阻止しての選出は確実となった。「毎日球場に来て、塁を一つ進めることがチームの助けになるなら、それをやろうと思っていた。今季はずっと、そういう考え方でプレーしてきた」
大谷が2024年に記録した54本塁打、59盗塁をはじめ、ロナルド・アクーニャJr.(2023年、41本塁打・73盗塁)、アルフォンソ・ソリアーノ(2006年、46本塁打・41盗塁)、アレックス・ロドリゲス(1998年、42本塁打・46盗塁)、バリー・ボンズ(1996年、42本塁打・40盗塁)、ホセ・カンセコ(1988年、42本塁打・40盗塁)に続く史上7人目の40/40となった。

「PCA」の愛称は2023年のメジャーデビュー戦、敵地コロラド州デンバーのクアーズフィールドでのチャントから始まった、という。その後、敵地でも徐々に広がり、昨年の東京ドームで行われたドジャースとの開幕シリーズで、日本でもお馴染みになった。今季はその「PCA」コールが、いつしか「MVP」へと変わった。球団にとっては、2016年のクリス・ブライアント内野手以来、10年ぶりのMVP受賞者となるだろう。
クロウ=アームストロングはすでに、球団初となる「40本塁打・30盗塁」も達成。30本塁打・30盗塁の「30-30」は、サミー・ソーサに続く球団史上2人目で、昨季に続いて2年連続。さらに30二塁打も加え、カブス史上初めて「30本塁打・30盗塁・30二塁打」を2度記録した選手にもなった。
シーズン45本塁打以上を放ったカブスの選手は、ソーサ、アーニー・バンクス、ハック・ウィルソン、アンドレ・ドーソン、デーブ・キングマン、デレク・リーに続いて7人目。2005年にリーが46本を放って以来、20年ぶり。左打者としては、1970年にビリー・ウィリアムズが記録した42本塁打を抜き、球団新記録を樹立しているが、さらなるアーチの積み重ねにも注目が集まる。

TOPPS社のオンデマンドカード「Topps NOW」では公式SNSなどで、クロウ=アームストロングの40/40達成の限定カードの発売を予告。裏面にスタンドの歓声にこたえる姿の写真が使われているほか、世界に1枚しかない 1of1 のサインカードが企画された。サインカードには「40/40 CLUB 9/24/26」のインスクリプション(添え書き)が綴られている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























