
西田陸浮外野手(シカゴ・ホワイトソックス)が5月25日、本拠地レートフィールドでのツインズ戦でMLBデビューを果たした。背番号51を背負い「9番・右翼」でスタメン出場した25歳は2回に本塁へレーザービーム送球を見せ、4回の第2打席では中前へ初安打を記録した。
西田は東北高から米短大に留学し、2023年に強豪オレゴン大に編入。同年7月のドラフトでホワイトソックスから11巡目(全体329位)で指名された。昨季はAAで115試合に出場し打率2割7分3厘、0本塁打、31打点、40盗塁、OPS.711。今季もAAで開幕したが、4月17日にAAAシャーロットに昇格。33試合で打率3割4分7厘、1本塁打、10打点、9盗塁、OPS.849と好調をキープし初昇格を勝ち取った。
この日、チームに合流した西田は即スタメン。NPB未経験で大リーグデビューしたのは鈴木誠(滝川二中退)、多田野数人(立大)、田沢純一(新日本石油ENEOS)、加藤豪将(ランチョバーナード高)の4人がおり、野手では加藤に次ぐ2人目のMLB出場を果たした。
マイナー通算110盗塁の俊足だけではなく、守備力や打撃も買われてつかんだ初昇格。2回2死一、二塁、ジャクソンの右前安打を処理し、本塁へワンバウンド送球。168センチ、68キロとけっして恵まれた体格ではないが全身を使った送球で、二塁走者のアーシアを刺し、勝ち越しを阻止した。

試合後には、イチローさんがルーキーイヤーに披露した「レーザービーム」を引き合いに出され「やめてください、ホンマ。(イチローさんの名前は)出さんといてくださいよ」と謙遜していた。
右前に飛んできたボールを捕球した時には「刺せる」と思って投げたが、その瞬間に「(左足の)靴が脱げたんで。『やばっ』と思ったんですけど。ちょっと(送球が)ズレてましたよね」とバツが悪そうに笑う。それでも「長く生きていくには守備かなと思っている。守備と走塁。そこにはこだわってやりたい」と話した。
そして、打席では記念すべきMLB初安打も記録した。第1打席は三振に倒れたが4回の第2打席での打球は中前にゴロで抜けた。第3打席は投ゴロに倒れ3打数1安打。村上宗隆内野手が同点18号ソロを放つなどホワイトソックスは3-1で勝利。再び貯金を1とした。
プラスチック製のケースに入った記念球を受け取った。マイナーでのプロ初本塁打記念ボールは夫人に渡したが今回は「お父さんに渡します。めっちゃ嬉しいっす。(初安打も出て)めっちゃ気持ちも楽っすね」と話した。

西田のデビューを温かく見守り、攻守に渡る活躍に沸きに沸いた本拠地のスタンド。本塁打を量産してチームを変えた村上に続き、西田がムードメーカーとしても、チームに新風を吹かせた。
西田はトレーディングカードでも風を吹かせそうだ。すでに2024年に「BOWMAN」で「1st Bowman」が作られており、「BOWMAN`S BEST」とともにサインカードが収録されているが、この日のMLB初安打がTOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」で発売された。開幕ロースターに入っていなかったことからルーキーロゴマークではなく「CALL UP」(昇格)ロゴがついている貴重な1枚となった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。




























