
スピードスケート全日本距離別選手権の最終日が10月26日、長野市のエムウェーブで行われ、女子1500mで世界記録保持者の髙木美帆(TOKIOインカラミ)が1分55秒85で優勝。大会最長記録となる10年連続10度目の頂点に立った。
レースは最初の300mを25秒16で入ったが、最後の400mは32秒61。「優勝はできたが、後半の内容は課題が残るレースになった。悔しい気持ち。前半から攻めることを目標にして、実行することは良かったが、このスケーティングを維持する体力、体勢ができていない。さらに練習を積んでいかないといけない」と10連覇にも、課題も口にした。

髙木は今大会では来年2月のミラノ・コルティナ五輪で出場が有力視される1000m、1500mに加え、500mと3000mもこなした。結果は1000mと1500mの2冠、500mと3000mは2位に入った。レースごとにコンディションを上げ、「たくさんの気づきがあった。実りのある大会になったと言えるように、これからを過ごしていきたい」と収穫も得た。「年末を経て、この滑りをさらによくして皆さんに届けたい。めげずにやっていきたい」と力強く話した。

髙木はこれまでの冬季五輪では、2018年の平昌五輪での団体追抜で金、1500mで銀、1000mで銅メダル、2022年の北京五輪での1000mで金、1500mと500m、団体追抜で銀メダルを獲得した。現在のスピードスケート女子では女王ともいえる存在で、トレーディングカード映えすることもあり、EPOCH社の「TEAM JAPAN」カードやBBMのオールスポーツカードも多種多彩なカードが作られている、冬のトレカ女王ともいえるだろう。BBMの始球式カードにも2度、登場している。

EPOCH社では「EPOCH-ONE」で、五輪では史上初となるオンデマンドカードを、パリ五輪でのTEAM JAPANアスリートたちで制作。日本のトレーディングカード史に残るシリーズとなった。さらに、パック商品の「TEAM JAPAN PARIS 2024 MEDALISTS COLLECTION」へと展開され、こちらも人気を集めた。ミラノ・コルティナ五輪での「EPOCH-ONE」や「MEDALISTS COLLECTION」の制作に期待が集まる。その中心にはメダルととともに輝く「女王」髙木がいるはずだ。


Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。

























