
JLPGA「富士通レディース 2025」が10月17日、東急セブンハンドレッドクラブで開幕。国内ツアー4連戦中2戦目の渋野日向子が7バーディー、1ボギーの66をマーク。6アンダーの単独首位で発進した。
ホールアウト後、「パターが入ってくれたのでこのスコアが出ました。ここ最近ではまれなパットの安定感だったので、これから続けられるようにしていきたい。ショットがいいかと言われるとそうでもなかったが流れが良かった」と振り返った。

渋野はこの日、9時30分に1番ホールからティーオフ。多くのギャラリーを引き連れた。出だしの1番はティーショットと2打目をラフに入れたが、ピン手前7メートルを沈めてバーディー発進。2番はフェアウェイからピン右5メートルにつけると、読み切って連続バーディーを奪った。
6番は2打目をグリーンサイドのラフに入れたが、20ヤードの3打目を直接入れてチップインバーディーとし、ギャラリーを沸かせた。7番でも3打目のアプローチをきっちり寄せて連続バーディーとした。8番でも3メートルのパーパットを残すピンチとなったが、沈めた。

後半も10番、14番、16番で次々とスコアを伸ばし、17番では5メートルのパーパットを沈めた。最終18番で、この日唯一のボギーを喫したが、5月の米女子ツアー「ブラックデザート選手権」第2ラウンドの65に迫る、66を叩き出した。
前週まで自己ワーストに並ぶ5戦連続で予選落ちを喫していたが、今大会前にパッティングの修正点をあらためて、チェックしたことがすぐに結果になった。
18番では、グリーン手前からのアプローチを2メートルに寄せて臨み、ラインに乗りカップへ一直線。決まることを確信した表情で、渋野も歩き始めたが、ボールはカップの縁を回って手前に戻った。「入ったと思ったしカッコ悪い! 最後のは悔しいし、恥ずかしい。ああいうところが私っぽい」と笑った。

ひとつひとつのプレーが絵になる。トレーディングカード映えする。リーダーボードのトップに立ち「ひさびさに見る景色」と話した。米国ツアーでは単独首位発進は2022年の「AIG女子オープン」(全英)、23年の「フリードグループ・スコティッシュ女子オープン」と2度あるが、苦しい時間が続いていただけにいつもと違う「シブコスマイル」を最終日でも見せて、優勝カードになって欲しい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























