
「スタンレーレディースホンダトーナメントの最終日が10月12日、東名カントリークラブで行われ、河本結(RICOH)が今季2勝目、通算4勝目をあげた。4バーディー、ボギーなしの32とスコアを4つ伸ばして、通算14アンダー。単独首位から出て、2位との差を広げて逃げ切った。24日にはエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から河本の今季2枚目の優勝カードが発売された。
霧による視界不良のため、4時間遅れてスタート。その過程で、決勝ラウンドに進んだ54人をさらに絞り込む、セカンドカットを実施し、23位タイまでの30人が、変則9ホールで争うことに。さらに、霧が濃くないホールを使用という、ツアー制施行の88年以降、初となる変則9ホールの戦いを制した。

1番で、フェアウエーからの第2打を2メートルにつけ、バーディーで発進。カップからボールを拾い上げると、右手を高々と掲げてガッツポーズ。ウィニングショットのような大きな歓声が起きた。
2ホール目となった9番も、第2打を1・5メートルにつけて連続バーディー。勢いは止まらず、4ホール目の11番もバーディーを奪い、再び右手を高く掲げて歓声に応えた。
7ホール目の16番でティーショットを3メートルにつけ、これを決めて14アンダー。2位に4打差をつけて、勝利を決定づけた。

「(米国から)帰ってきた身としては、JLPGAの意地を見せたかった。私はこっちを選んで帰ってきて、生半可な気持ちでやっていないことを示すためにも、この勝ちはすごく大きい」と話した。
大会後のSNSではトロフィーを手にした写真とともに「優勝することができました。たくさんのご声援が、力になりました」と感謝の言葉を並べた。
さらに「私も一度LPGA(米女子ツアー)に挑戦していたので、世界に挑戦している選手が帰ってきて同じ舞台で戦えることの喜びと、なんだかちょっと複雑な悔しさを持ちながら戦いました。こうして勝つことができてすごくうれしく思います」と繰り返した。最後に「自分のゴルフ人生の中でも思い出に残る優勝となりました。残り試合も頑張ります。いつもありがとうございます」と綴った。

8月の「北海道meijiカップ」に続く今季2勝目で自身初の年間複数回優勝を果たし、メルセデス・ランキングも3位に浮上した。「私の中では最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで優勝して年間女王になるイメージはできています」と最終日当日に話した。このメンタルの強さが、不測の事態でも自分のゴルフを貫いた勝利の理由だろう。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























