バレーボール女子日本代表でSVリーグ姫路所属のアタッカー秋本美空が8月1日、都内で会見し、来季からドイツ1部リーグのドレスナーSCへレンタル移籍することを発表した。
ドレスナーSCはドイツリーグで通算6度の優勝を誇る強豪で、契約期間は8月1日から来年5月末まで、となる。「高校を卒業してから海外に挑戦したい気持ちがあったが、代表を通してもっと通用する選手になりたいという思いで決断した」と話した。
今春、ドレスナーSCからオファーが届き、姫路のアビタル・セリンジャー監督や、2012年ロンドン五輪で銅メダリストの母・大友愛さんと相談を重ねて決めたという。ドイツリーグはイタリアなどと比べると若手選手が活躍できるチャンスがありそうで、「早い内に行った方が経験になる」と大友愛さんも背中を押した。
18歳の秋本は185センチのオールラウンダー。東京・共栄学園ではエースとして活躍し、今年の全日本高校選手権(春高バレー)では同校の19年ぶり優勝に貢献した。1月末に姫路に入団した。
今季は2年ぶりに代表に選出。7月のネーションズリーグでは、予選ラウンドでシニア代表デビュー。通算34得点をマークしベスト4入りしたチームの中で存在感を見せていた。
「ドイツは高さのある国。自分の高さがどれだけ通用するか。世界に通用する選手になりたい。(日本代表主将の)石川真佑選手もすごい選手だが、チームとしては世界一になれない。日本一に貢献できるように」と成長を誓った。
10代での海外挑戦は異例となるが「経験を積んで全てのプレーにおいて成長したい。五輪で金メダルを取るチームに自分ができるように」とした。秋本は今後、世界選手権(8月22日~・タイ)に向けて国内合宿で調整。ドイツ1部リーグ戦は10月初旬に開幕する。
次代のエースとして注目度の高かった秋本だが、ネーションズリーグでのシニア代表デビューでさらに脚光を浴びた。トレーディングカードもまだ少なく、ネーションズリーグの中継に合わせてTBSが作ったカードしかない。ドイツではトレカは作られるだろうか。「日本代表」カードは9月に発売されるプロデュース216の「バレーボール女子日本代表 2025」トレーディングカードにも含まれておらず、次回作での、トレカでの代表デビューに期待したい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。