MLBシアトル・マリナーズ傘下の3Aのチームから自由契約となっていた藤浪晋太郎投手が、NPB横浜DeNAベイスターズへの入団で合意した。複数のメディアが報じた。近く正式に発表される見通しで、3年ぶりの日本球界復帰となる。
藤浪は今季、マリナーズとマイナー契約を結び、傘下の3Aのチームでプレー。21試合に登板し、防御率5.79の成績で6月に自由契約となっていた。
31歳の右腕は、大阪桐蔭高3年で史上7校目の甲子園春夏連覇。ドラフト1位で阪神タイガース、オリックス・バファローズ、東京ヤクルトスワローズ、千葉ロッテマリーンズが競合し、抽選の結果、阪神が単独交渉権を得て、入団した。ルーキーイヤーの2013年に10勝をあげた。3年連続の2ケタ勝利をマークした2015年には221三振を奪い、最多奪三振のタイトルにも輝いた。
2023年にポスティングシステムを利用して、オークランド・アスレチックスと契約。シーズン中にボルチモア・オリオールズに移籍し、オフにFAとなり、ニューヨーク・メッツ入り。今年1月にマリナーズとマイナー契約を結んでいた。
NPB通算成績は189試合に登板し、57勝54敗、11ホールド、防御率3.41。MLBでは64試合に登板し7勝8敗、2セーブ、5ホールド、防御率7.41を残している。
昨季、日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスを破り、26年ぶりの日本一に輝いた横浜DeNAは、ここまでレギュラーシーズンでセ・リーグの3位につけている。レギュラーシーズン逆転優勝へ、首位の阪神とのゲーム差を詰めるために、マイク・フォード内野手と再契約、元中日ドラゴンスのダヤン・ビシエド内野手とも交渉を進めるなどシーズン中ながら戦力を強化。先発、リリーフで起用できる藤浪は投手陣の補強の目玉となる。
藤浪のトレーディングカードはエースとして阪神時代に数多く、作られ、甲子園でも対戦するなど高校時代からのライバルでもあった大谷翔平投手(現ロサンゼルス・ドジャース)とのカードセットも作られた。期待の大きかった米国時代も米国メーカーから多くのカードが作られ、直筆サインカードも収録された。
もちろん、肖像権の問題もあり、もしかしたら、「ベイスターズ・藤浪」のカードは発行されないかもしれない。さらに、ベイスターズとの契約はとりあえず、残りシーズンだけのようで、復帰カードは発行期間が限られてしまうかもしれない。それでも、多くのファン、カードコレクターが藤浪のトレカ界への帰還を待っている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。