「資生堂・JALレディスオープン」の最終日が7月6日、戸塚カントリー倶楽部で行われ、永峰咲希(ニトリ)がプレーオフの末、4年10カ月ぶりとなるJLPGAツアー通算3勝目を飾った。
木戸愛と首位から出て、2バーディー、ノーボギーの70で回り、通算9アンダー、279。16番でバーディーとし、一歩抜け出したが、木戸が最終18番パー4でバーディー。追いつかれてプレーオフにもつれ込んだ。
決着は、18番で繰り返し行われたプレーオフ3ホール目で着いた。木戸がボギーで、永峰がパーだった。永峰は笑顔を浮かべて、出迎えたプロ仲間とハグ。涙をぬぐった。
2014年7月にプロテスト合格。2018年4月「フジサンケイ・レディス」で初優勝。2020年9月の国内メジャー、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で2勝目を挙げて以来の久しぶりの優勝となった。
第3ラウンドを終え「もちろん優勝したいです」と意気込んでいた。「最後は気合でしょう。集中力を切らさないこと」と話していた通り、最後までプレーに集中し、大きな3勝目をつかみ取った。
表彰式では笑顔を連発。「本当に暑さで何度か倒れそうになる瞬間もあったんですけど、たくさんの方の応援のおかげで4日間、前を向いて頑張ることができました。30歳になってやっと1勝することができたので、まだまだ若い子たちに負けないように前を向いて頑張っていきたいと思います」と優勝インタビューで話した。
ベテランの「帰還」。次々と新しいヒロインが登場するJLPGAツアー。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でも新しいトレーディングカードが作られる。それでも、永峰のようなベテランのプレーも、勝利もいい。ベテランの「エポワン」もいい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。