サッカーの国内3大タイトルのひとつ、JリーグYBCルヴァンカップの決勝が11月4日、国立競技場で行われ、アビスパ福岡が浦和レッズを2⁻1で下し、初優勝を果たした。福岡はクラブ史上初のタイトル獲得となった。
福岡は前半5分、ゴール前に走り込んできた前寛之が右サイドからのパスを押し込んで先制。前半終了間際には左サイドからのパスを宮大樹が左足で冷静に流し込み追加点をあげた。いずれもアシストは紺野和也が記録した。
後半は7年ぶり3回目の頂点を狙う浦和が猛攻。22分にゴール前でロングパスを受けた途中出場の明本考浩が左足でゴールを決めて1点差に迫った。それでも、最後まで体を張って守り抜いた福岡が1点差で逃げ切った。
MVPは、主導権を握る先制ゴールの前が選出された。「紺野からのクロスは意識していた。いいボールが来たし、あのタイミングで走り込んで合わせることができてよかった。大舞台で早い時間で先制点がとれたことは大きい意味があった。(初Vは)大きな1歩だと思うし、これから多くのタイトルを重ねていくクラブになれる1歩だと思う」と胸を張った。
2点目の宮は「今シーズン、僕自身がセットプレーから点をとれていなかったが、練習してきたことをこの大きな舞台で出せた。多くのサポーターが来てくれたのでそのサポーターの前で優勝することができてうれしい」と笑顔を見せた。
2アシストの紺野は「多くのサポーターが後押しをしてくれて、優勝が決まったあとは一緒に喜ぶことができて自分も泣いてしまった。仕掛けていくことが自分の特徴なので、相手の堅いディフェンスを少しずつ崩してチャンスを作っていこうと思っていて、イメージ通りになった。練習どおりのプレーだった」と話した。
「やってきたことが間違いではなかった。信じてついてきてくれた選手やスタッフ、サポーターを含めて福岡のみなさまにお礼が言いたい。何年もずっとタイトルを取れないというチームになるか、ここで取って“これからも取るんだ”というチームになるかのライン上だったと思う。歴史は変わった。クラブは上を目指す方向に変わったと思う」と長谷部茂利監督はうなずいた。
前、宮、紺野ら、福岡イレブンのトレーディングカードはMINTモールでも出品が多い。J1リーグ戦でも過去最高の順位を狙える位置にいる。メモリアルイヤーに福岡イレブンのトレカをそろえたい。
トレカジャーナル編集部