今シーズン、MLBで最も注目を集めている選手は誰か。
答えは明らかだ。ロサンゼルス・ドジャースの背番号17、大谷翔平である。
その大谷が、2025年版の「Topps MLB Series 2」のパッケージ表紙を飾った。
ドジャーブルーのユニフォームに身を包み、バットを肩にかけて静かに構えるその姿は、絵画のようなオーラを放っている。
このパッケージを見た瞬間、たとえ野球カードに興味がなかったとしても、「欲しいかも」と思ってしまうだろう。
実際、ToppsのSeries 2が発売前からこれほど話題になるのは珍しい。それほどまでに表紙が大谷翔平であることの訴求力は抜群なのである。
MLB全体を通じて見ても、パッケージにここまで世界的な注目が集まるケースはそう多くない。それは大谷が、いまや「日本のヒーロー」から「世界のスーパースター」となった証でもある。
これまでにも大谷のカードは数多く登場してきた。ルーキーカード、サイン入り、メモラビリア──いずれも人気で、発売のたびに話題を呼んできた。
だが今回のように、カードそのものではなく「カードが入った箱に描かれている選手」として大谷が登場するのは、また違った意味を持つ。
それは単なる収録選手のひとりではなく、「このボックスを象徴する存在」として、彼が据えられているということだ。
このパッケージには、大谷へのTopps社のリスペクト、そして今シーズンもMLBの主役は彼なのだという宣言にも感じられる。
しかも、それがSeries 2という点にも意味がある。
ToppsのSeries 2は、開幕を経て動き始めたMLBの「いま」を反映する役割を担ってきた。
移籍組が新しいユニフォームでカード化され、ルーキーたちが初登場し、開幕から結果を残してきた選手が評価される。
つまり、「いま最も注目されている選手」がパッケージになる理由として、これほど説得力のある商品はそうないだろう。
「Series 2」の歴史は1993年にToppsが初めてカードセットを2部に分けた年まで遡る。
より広くバーすることを目指してシリーズ構成が採用されたのだ。
特にSeries 2では、オフシーズンの大型移籍や開幕後に台頭してきた新星、あるいはseries 1では収録されなかった選手たちが脚光を浴びる場となり、コレクターたちから支持されてきた。
2025年版にもその系譜はしっかりと受け継がれている。
注目すべきは、ついに登場する佐々木朗希のフラッグシップRC(ルーキーカード)、メッツ移籍後のユニフォームで初登場するフアン・ソト。
さらにはディラン・クルーズやジェームズ・ウッドといった、今まさに頭角を現しつつある若手たちの初カードも含まれる。
さらにさまざまなインサート(デザイン)カードが楽しめることも魅力の一つだ。
昔のカード風デザインの佐々木朗希や、「K」を大きくテーマにした山本由伸、そしてトランプの”キング”デザインの大谷翔平など
バリエーション豊かなインサートが揃っていて、開封が楽しそうなラインナップとなっている。
なかでも注目を集めているのが、新たに登場した「First Card Parallel(ファーストカード・パラレル)」という特別仕様。
これは、全選手の「実際に最初に印刷された1枚」が、それぞれ1枚ずつ、世界に1枚限定で封入されるというもの。
まさに「最初に生まれた1枚」を手にできるチャンスであり、コレクター心をくすぐる特別な仕掛けとなっている。
画像はまだ公開されていないが、もしかしたらあなたが購入したボックスに含まれているかもしれない。
それらを差し引いても、やはり「大谷翔平がパッケージ」であることのインパクトは大きい。
カードを開封したあとも、捨てずに大切に取っておきたい。そんなボックスになるはずだ。
野球ファン、カードコレクター、大谷ファン、すべてが見逃せない本商品。
今までMLBトレカに興味がなかった方が最初に購入する商品としても、ベストなブランドだ。
予定していた発売日からは遅れているが、「2025 Topps Series 2」は近日発売。
お近くのミント店頭で見かけた際は、ぜひ手にとってみてほしい。
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文:伊藤航(株式会社ミント)
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