「Sky RKBレディスクラシック」の最終日が5月18日、福岡雷山ゴルフ倶楽部で行われ、首位から出た神谷そら(郵船ロジスティクス)が最終18番でイーグルを奪う大逆転で2年ぶりの優勝を飾った。1イーグル、6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で、通算14アンダーとし、JLPGAツアー3勝目をあげた。
最終日のラスト4ホールで5アンダーと驚異的な追い上げ。首位と1打差に迫った18番で2オン。6メートルのイーグルパットを沈めた。ホールアウト後に青木瀬令奈ら、仲間の祝福を受けた神谷の頬を、涙が伝った。「プロになって初めて優勝争いのプレッシャーを感じた。もうガチガチ。カップインしてからちょっとパニック状態でし。状況がどうなったのかわからない」と話した。
ルーキーイヤーの2023年に「フジサンケイレディス」で初優勝、「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で2勝目をあげるなど、順風満帆に見えたプロ生活。だが、浮上できずにいた。昨季はケガにも泣いた。左足首とひざの負傷で、終盤戦は予選落ちや棄権も続いた。
今季は前戦までにトップ10入りが4度と復調。「今まで2勝。初優勝は何も覚えていない。今回初めて優勝争いを意識して勝つことができたと思います。意識とした、といっても17番が終わって1打差に迫ってからだけど…」苦しんだ分、たくましくなった。
2週前の「パナソニックオープン」にもフラグはあった。3位に入った、というプレーだけでなく、勇気をもらった。優勝は約2年ぶりの復活Vとなった菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)に駆け寄ってハグした。「菜々ちゃんの優勝を見て、自分のことのようにうれしかった。次は自分が…と気持ちをさらに奮い立たせるキッカケになった」と明かした。
劇的な3勝目をあげた神谷の優勝カードが、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から発売された。表面も裏面も、復活した笑顔がカードになった。
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Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。