2023年のNFLドラフトが4月27日、開催される。昨年のドラフトは有力選手がディフェンスに集中しており、トップ5指名が全員ディフェンスの選手だったのは1991年以来。1巡目にクオーターバック(QB)がひとりしか指名されなかったのは2013年以来、とトレーディングカード的には渋さが否めなかった。
だが、今年のドラフトはブライス・ヤングとC.J・ストラウドのふたりを筆頭に注目QBが複数いて他のオフェンスにもスター候補生がいる。応援しているチームが強くなるためにはオフェンスラインや守備選手の役割も大きいが、カードコレクター的には、やはりQBやランニングバック(RB)、ワイドレシーバー(WR)に目が行ってしまうのは仕方のないところだろう。
ファンの中にはテレビやネットでドラフト中継をチェックする人も少なくないはず。ドラフト観戦のお供におススメしたいのがドラフト直前に発売予定の「2023 Bowman’s Best University Football」だ。この原稿を書いている時点でチェックリストは発表されていないが、前出のヤングやストラウドの直筆サインカードのイメージが発表されており、主要選手は漏らさず封入されているに違いない。
ドラフト前にパックを開けてオートグラフを引き当てたならば、その選手がどのチームに指名されるかで一喜一憂、盛り上がる事まちがいなしだ。
以下、パックからぜひ、引き当てたい注目のQB5人を紹介する。希少なカードを手に入れたなら、さらなるお宝になる可能性十分の逸材たちだ。
(1)ブライス・ヤング(アラバマ大学)
高校時代から全国区の選手で強豪大学に進み、マック・ジョーンズ(ペイトリオッツ)のプロ入りで先発QBに昇格。2021年シーズンにハイズマン賞を受賞した。走りながらのパスも正確で素早いが、身長178センチと体格に劣る点が不安。
(2)C.J・ストラウド(オハイオ州立大学)
ヤングと比べて体格に優れ強肩。大学では1試合573ヤード、1試合6TDを3度など様々なパス記録を塗り替えた。プレーが崩れた時のパスに課題。学生時代の実績はヤングが上回るが、ドラフト全体1位で指名されるのはストラウドだとの見方が強まっている。
(3)アンソニー・リチャードソン(フロリダ大学)
3月のスカウティング・コンバインでQBとして過去最高の幅跳び328センチ、垂直跳び103センチ、歴代4位の40ヤードダッシュ4.43秒を叩き出したフィジカルお化け。大学での先発は13試合と経験が浅く活躍するまでに時間がかかりそうだが、ポテンシャルは無限大。
(4)ウィル・レビス(ケンタッキー大学)
堂々の体格でタックルを恐れないファイターだが、それだけに怪我も多い。走れて強肩。フィールド全体を見渡す視野に欠けるとの評価もあるが、修正可能とみられている。コーヒーにマヨネーズを入れて飲む変わった嗜好の持ち主。
(5)ヘンドン・フッカー(テネシー大学)
バージニア工科大学で3年、テネシー大学で2年プレーしているため既に25歳。その経験値もあってか守備を読むのが上手く、インターセプトも少ない。走れるQBだが、昨年11月に左膝の前十字靭帯を断裂しており華奢な体格もあって耐久性に不安との声も。
また、現在店頭にて販売中の『2022 BOWMAN UNIVERSITY CHROME』には、今回紹介をした5選手の直筆サインカードがラインナップされている。イメージバリエーションカードや、豊富なパラレルカードも収録されているので、コチラもオススメだ。
Norn(ライター)
米4大スポーツがメインのコレクター。各球団のポケットスケジュールを集めていたが近年のペーパーレス化で絶滅しかかっているのを悲しんでいる。マイナーの試合にも足を運ぶBowman愛好家。