シリーズ 幻のトレカ⑥「1998 中田英寿 アサヒ飲料オー・プラス」付録カードは飲料カードのパイオニアだった!【コラム/ブランド】

 

日本を代表する司令塔だった中田英寿は1998年、Jリーグのベルマーレ平塚からセリエAのペルージャへ移籍した。開幕戦の対ユベントスFC戦で2ゴールを決める衝撃デビューを飾ると、シーズン10得点をマークして、MFとしての当時の日本人海外リーグの最多得点記録を樹立した。

この翌年、日本国内では3月にリニューアルしたアサヒ飲料「オー・プラスV」に付録として、トレーディングカードが1枚付けられた。「オー・プラスV」のコマーシャルに起用されていた中田のカードである。

ペルージャからのカード化の権利は承認されなかったのか、しなかったのか。中田が着用するジャージーにはチーム名がない。今で言うところの、PANINI社の野球カードのようである。

    

カードは全部で11種類。カードナンバー#9は、#4のパラレルで銀箔サインが入る。#10は#7の金版、#11は#8の銀版のパラレルとなっている。裏面には中田のプロフィールと、セリエAでの活躍が節ごとに記載されている。

 

中田の人気爆発とともに、このカードも人気を集め、現在でも「ヤフオク!」などで出品が続いている。

ペットボトルや缶飲料には一時期、ボトルキャップや食玩のおまけがついて、大ブームになったが、2005年に公正取引委員会が射幸心をあおる懸賞品だと指摘し、中身が見える袋に入れられるようになってからは衰退し、現在では見かける機会は少なくなった。

飲料に付録として添付されたスポーツトレカとしては、2010年にコカ・コーラ・ボトリングの缶コーヒー「ジョージア」に週刊ベースボールが監修した、現役選手、レジェンドOB選手のミニカードが付けられたことがあった「OBカード」は1パックに箔サイン入り1枚入り、「現役選手カード」は1パックに2枚入りだった。

 

「オー・プラスV」付録カードはそれより10年以上前。中田と同じく、まさにパイオニア的な存在だったのである。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。

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