
MLBナショナル・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第4戦が10月15日、ドジャースタジアムで行われ、ミルウォーキー・ブルワーズがロサンゼルス・ドジャースを6-4で下し、4連勝でリーグ優勝。44年ぶり2度目のワールドシリーズ進出を決めた。ドジャースは3年連続のワールドシリーズ制覇の夢がついえた。
試合はドジャースが2回に大谷翔平投手の8月18日以来、約2か月ぶりの3ランなどで4点を先制。だが、今季のブルワーズの力強さは3連覇を狙うスター軍団も飲み込んだ。
タイラー・グラスノー投手に3回まで無安打に抑えられていたが、1死二、三塁で4番のジェー九・バウアーズ内野手が右翼線へエンタイトル2点二塁打。5回は1死から四球で出たサル・フリリック外野手が二盗を決め、デービッド・ハミルトン内野手の中前適時打で生還。2死からハミルトンも盗塁を決め、プライス・チュラング内野手が敬遠で2死一、二塁とすると、3番のウィリアムス・コントレラス捕手も四球で満塁となり、バウアーズも四球を選んで押し出しで同点。6回には6番のギャレット・ミッチェル外野手が2試合連続勝ち越しソロを放って逆転した。9回にはハミルトンが右越えにポストシーズン1号を放って突き放した。

海外メディアによるリーグ優勝決定シリーズ進出4球団のペイロール(総年俸)は、ブルワーズは全体19位の1億4350万ドル(約227億円)。ドジャースは3億3800万ドル(約534億円)の全体2位。300億円以上の年俸差をグラウンド上で覆した。
今シリーズでは第1シードらしい勝負強い戦いで王手をかけていた。第1戦はエースのジェーコブ・ミジオロウスキー投手を球数がかさんだため5回途中で下げざるをえなかったが、強力リリーフ陣が1点差を守り切った。第2戦は山本由伸を3回途中3失点でKOし、コントレラスの本塁打などで逆転勝ち。敵地に乗り込んでの第3戦は1-2の7回にバウアーズの逆転2ラン、ミッチェルの2者連続弾、デイトン・ホール投手の好救援もあり、3連勝を飾った。

ブルワーズはアメリカン・リーグ所属時の1982年以来、2度目のワールドシリーズ進出。1998年のナ・リーグ移籍以降としては球団史上初になった。また、スイープ(4勝0敗)で、ポストシーズンで前年敗れた相手にスイープでお返ししたのは史上初の快挙となった。
10月23日に開幕するワールドシリーズではタンパベイ・レイズとクリーブランド・ガーディアンズの勝者と球団史上初の世界一を争う。1982年、球団創設14年目で初めて臨んだワールドシリーズではセントルイス・カージナルスと対戦。3勝2敗と王手をかけながら敵地で連敗して世界一を逃した。
「選手たちを誇りに思う。私たちは今、ポストシーズンとあわせて110勝目をあげた。お互いを信じ、チームを信じ続けた。敗れた経験から多くを学んだし、自分たちの戦う姿勢についても考えた。昨年は勝てなかったが、今年は違った。勝つためにできることをすべてやろうという気持ちで来た。とてもハングリーだったし、実際にそれをやり遂げた。ドジャースに勝ったことに意味がある」とパット・マーフィ―監督は話した。

今回のリーグ優勝決定シリーズではバウワーズが最優秀選手(MVP)を獲得した。31歳ながら5球団を渡り歩き、今季初めてホームラン20本、80打点をクリアした苦労人。第3戦でブレイク・スネル投手から粘ったあとの11球目で勝ち越し2ランを打ち、この第4戦でも2点適時打を含む3打点と活躍した。
「スイープされて敗退したときに相手の振る舞いを見て、目を開かされる思いだった。私たちは地区シリーズに勝ったあと、何かを成し遂げたように喜んだが、ドジャースはまるでオープン戦のあとに握手を交わしているような落ち着きぶりだった。その姿がずっと頭に残っていて『試合がなくなるその瞬間まで勝ち続けなければいけない』と思うようになった」とバウワーズは話した。

TOPPS社のオンデマンドカード「Topps NOW」では早速、この第4戦から3種の限定トレーディングカードを発売した。購入者の中から抽選で当たる「Lucky Hit」として、勝ち越し弾のミッチェルの直筆サインカード、チームのカードのイメージバリエーションとして歓喜のミジロウスキー投手が企画された。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























