
NHLのスーパースター、アレクサンドル(アレックス)・オベチキン(ワシントン・キャピタルズ)が10月5日、今季限りでの現役引退を発表した。「この夏、私と家族は今シーズンをNHLでの最後の年にすると決めた。これが正しい決断であると心から信じている」などとチームのSNSなどを通じて、声明を発表した。
2004年のNHLドラフトで1位指名を受け、キャピタルズに入団したオベチキンはハート・メモリアル・トロフィー(NHLの年間最優秀選手)を3度受賞した。「NHL最高の選手」とさえ言われるウェイン・グレツキーの894ゴールを上回る、歴代最多929ゴールを持つ。昨季はキャプテンを務め、全82試合に出場し、チームトップの32ゴール、64ポイントを記録した。
キャピタルズと年俸425万ドル(約6億8000万円)、10試合に出場するとさらに475万ドル(約7億6000万円)の出来高ボーナスが発生する、新たな1年契約を結んだ今季はNHL22年目のシーズンを迎える。

「ホーム開幕戦(10月7日)の前にこの発表をすることが私にとって重要だった。そうすることで、ホッケー界のすべての人々、私と家族にとって非常に重要な存在であり、良い時も苦しい敗戦の時も支えてくれたすべての人々に感謝する機会を得られるから」とオビー(Ovi=オベチキンの愛称)は説明した。
「彼らなしには、私の人生で成し遂げてきたことのすべてを達成することはできなかった。チームメイトと共に臨む今シーズンにワクワクしているし、今年を特別なものにするために全力を尽くしたい」と衰えない意欲を示した。
キャピタルズのオーナーであるテッド・レオンシス氏は、オベチキンの「比類なき勝利への渇望」を称賛した。レオンシス氏は月曜日のSNSへの投稿で、「20年以上の間、アレックスはファンが求めるすべてを与えてくれた。ゴール、記録、フィジカルの強さ、情熱、そして比類なき勝利への渇望だ」と記した。続けて「彼はワシントンにスタンレーカップをもたらし、この街がスポーツにおいて経験した中で、最も喜びに満ちた団結の瞬間を作り出すのに貢献してくれた」と感謝の言葉も綴った。

オベチキンはレギュラーシーズン最初のホームゲームを、2005年にそろってドラフト1位でNHL入りして以来、キャリアが交差してきた長年のライバル、シドニー・クロスビーのピッツバーグ・ペンギンズと対戦する。クロスビーには現時点では引退の意思はないという。
今季、オベチキンはクロスビーとともに、ゴーディ・ハウ、アレックス・デルベッキオ、スタン・ミキタ、スティーブ・アイザーマンに加わり、NHL史上、チームひと筋で22シーズン、プレーした選手たちの仲間入りを果たすだけでなく、あと10ゴールに迫った、グレツキーが保持するレギュラーシーズンとプレーオフを通算したゴール数1016ゴールのNHL記録を目指す。
クライマックスへ向け、オベチキンのトレーディングカードも、市場価格をアップしそうだ。NHLのカードはUPPER DECK社が制作・販売のライセンスを持っているほか、ステッカーはTOPPS社が契約しオンデマンドで「Topps NOW」を制作している。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。




























