
MLBは10月3日、地区シリーズ(5回戦制)が開幕した。ア・リーグではシカゴ・ホワイトソックス(中地区2位)が村上宗隆内野手のポストシーズン初本塁打となる2ランで先制し、クリーブランド・ガーディアンズ(同1位)を3-0で下し、先勝した。
ホワイトソックスはヒュートン・アストロズとのワイルドカードシリーズを2連勝で勝ち上がった。地区シリーズはレギュラーシーズン終盤まで地区優勝を争ったガーディアンズで、舞台は相手の本拠地プログレッシブ・フィールドというさらなる試練に臨んだ。
「4番・一塁」で先発出場した村上は初回2死、一塁で迎えた第1打席で低めの速球を中前へ運び、ポストシーズン2本目となる安打をマークした。今季12勝をあげて、防御率2.56をマークし、新人王候補にも挙がる左腕のパーカー・メシックだった。
第2打席は0-0の4回無死一塁。3回のピンチを切り抜けた直後の攻撃だった。メシックの初球、内角やや高めのシンカーを迷わずフルスイング。飛距離440フィート(約134メートル)の特大アーチに、敵地は静まりかえった。3-0で勝利したチームにとって、決勝アーチにもなった。

打った瞬間、村上はベンチにむかい、ナインを鼓舞するかのように吠えた。「完璧なホームランでした。(ポストシーズン3連勝は)ひとつになってみんなが同じ方向を向いてすごくいい雰囲気でやれている。それが一番だと思う」と話した。
日本選手がMLBのポストシーズンで本塁打を記録したのは村上が9人目。MLB1年目の日本選手としては、松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)と井口資仁内野手(ホワイトソックス)に続き3人目となった。
これまでに1度のポストシーズンで最多のホームランを打ったのは、昨季の大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)の8本塁打。通算では、トップが大谷選手の11本、2位が松井の10本、3位が鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)の3本となっている。
3年連続でシーズン100敗以上を喫し、苦戦が予想された下馬評を覆した今季、チームの中心には、間違いなく、村上の存在があった。「(村上は)1年間、ずっとチームを引っ張ってくれた打線の中心だった。直前に大きなピンチを切り抜けたところだったので、あの一発が必要だったし、チームの中心である彼のあのような姿を見ることができて良かった。シーズン後半には、結果が出なかった時期もあったが、それでも打線の中での存在感は消えなかったし、クラブハウスでも大きな存在であり続けた」とベナブル監督は絶賛した。
「こうしてポストシーズンに出てチーム一丸となって勝つというのが僕の目標だった。雰囲気は今がいちばんいい。みんながそれぞれを信頼しているしそれに応える技量もある。すごくいいモチベーションで、このポストシーズンを送っている。次も勝てるように、自分たちの野球をしていきたい」と村上は話した。

TOPPS社のオンデマンドカード「Topps NOW」では村上のポストシーズン初本塁打をカード化。ワイルドカードシリーズ突破の際にチームの「Topps NOW」も作られたが、この時も写真の中心には村上がおり、村上にとっては「2枚目の」のポストシーズンカードになった。今回は、購入者の中から抽選で当たる「Lucky Hit」として、試合で使用されたベースに付いていたMLBロゴを外してはさみ込んだレリックカードも企画された。世界で1枚しかない1of1のこのカードにはもちろん、直筆サインが入っている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。





























