
プロレスの祭典WWE「レッスルマニア42」のDay2が4月19日、ネバダ州ラスベガスのアレジアントスタジアムで行われ、「ビースト」ブロック・レスナーと「ルーラー(支配者)」オバ・フェミが新旧怪物対決。オバ・フェミが勝利し、敗れたレスナーはリング上で引退を表明した。
55,255人が集まったDay2は第1試合の新旧怪物対決から盛り上がった。WWEとIWGP、総合格闘技のUFCでヘビー級王座を手にした史上唯一の48歳のファイターと、ナイジェリア出身でデビューからわずか3年半足らずで「レッスルマニア」のリングに上がった27歳の新世代のレスラー。レスナーの祭典での「オープン・チャレンジ」の呼びかけにただひとり、名乗りを挙げたオバ・フェミ。この日まで数週間にわたり、パワフルな抗争を続けてきたふたりが、ついに激突した。
ロックアップからレスナーはショルダーアタック、ラリアートで突進するが、通じない。逆に強烈なラリアートを浴びて、場外にエスケープ。オバ・フェミも、経験豊富なレスナーから場外戦に持ち込まれ、コーナーポストに背中から打ちつけられた。さらに鉄製のステップへと激突させられた。レスナーは、スープレックスを連発する「スープレックスシティー」で見せ場を作った。
オバ・フェミは巨体をジャーマンで3度も投げ捨てられたが、すぐに復活。バックエルボーで4発目のジャーマンを防ぐと、コーナーにレスナーを押し込み、ランニング式のエルボーを連発した。
3発目をかわしたレスナーは決め技の「F5」でオバ・フェミを投げ飛ばした。だが、オバ・フェミはすぐさま立ち上がって豪快なチョークスラムで今度はレスナーをリングにたたきつけた。「フォールフロムグレース」をレスナーを浴びせる怒とうのラッシュで3カウントを奪取。わずか4分45秒で、世代交代は終わった。

衝撃の勝利に沸き返る会場。しかし、すぐに、次の衝撃が襲った。オバ・フェミの退場後、リングに大の字で横たわっていたレスナーが中央に座り、感極まった表情でオープンフィンガーグローブを外し、リングシューズを脱ぎ始めた。現役引退を表明する行為に、ざわめき始めたWWEユニバースは両手を横に広げ「だめだ」「やめてくれ」と叫び始めた。
レスナーはリングに上がった代理人のポール・ヘイマンに両腕で「×」をつくると、抱擁をかわした。続けてグローブとシューズに正座して深々とお辞儀した。その決意を理解したヘイマンも泣きながら、レスナーの右腕を高く掲げた。観客もレスナーにスタンディングオベーションと「サンキュー、レスナー!」のチャントを送った。
花道をユニバースとタッチ(握手)しながら「らしくない」退場で入退場口まで進むと、「サンキュー」とつぶやき、背中越しに手を挙げて、別れを告げた。

オバ・フェミの衝撃の勝利と、レスナーの衝撃の引退表明をTOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」ではすぐに限定カードとして発売。レスナーのカードは抽選で購入者の中からアトランダムで当たるイメージバリエーション(写真違い)も企画された。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。




























