
ミラノ・コルティナオリンピックは2月17日、スピードスケートの女子パシュート(団体追い抜き)が行われた。髙木美帆(TOKIOインカラミ)、野明花菜(立大)、佐藤綾乃(ANA)で3位決定戦に臨んだ日本は2分58秒50で米国を破り、銅メダルを手にした。この種目で3大会連続のメダル獲得となった。
髙木は今大会で1000メートルの銅、500メートルの銅に続くメダルで、通算10個目として自身が持つ夏冬を通じた日本女子最多記録を更新した。
準決勝は高木、佐藤、堀川桃香(富士急)の布陣でオランダに0秒11及ばず、惜敗した日本は3位決定戦で1回戦、準決勝を滑った堀川に代え、4人目のメンバーである野明を初めて起用した。髙木が引っ張り、二番手に野明、最後尾に佐藤を置く隊列を組んだ。
1周400メートルのリンクを6周するレース。先頭交代をせず、後ろの選手が前の選手に近づいて手で腰を押す「プッシュ戦術」で野明と佐藤が高木を後押し。スタートが乱れるなどのミスもあったが、スピードに乗って、日本は終始リード。残り1周で2秒09の差をつけ、そのまま圧倒。3大会連続のメダルを勝ち取った。
準決勝から2時間もたたずに行われたレース。準決勝までは後半に強い堀川が最後尾で隊列を支えていた。そして3位決定戦は初出場でフレッシュな野明も奮闘。悲願の金には届かなかったが、日本の総合力が3大会連続メダルにつながった。
「ほかの選手たちができうる最大のことをしてくれたのに、自分が決勝まで連れて行けなかったことは悔しい。準決勝は僅かな差で負けたが、すぐに気持ちを切り替えられた結果がこの銅メダルになった。誇らしく思うし、みんなに感謝の気持ちでいっぱいです」と髙木は話した。

「正直悔しい思いもあるが、メダルがあるのとないのとでは大きな違いだと思うので銅メダルをかみしめてきょうは喜びたい。自分が持っている経験値や技術を出せたのでとても満足している」と佐藤も笑顔を見せた。
「準決勝でオランダに負けてしまい、野明選手にはうまくつなげてあげられなかった。ただ本当に強い選手だと分かっていたので、絶対にやってくれると思っていた」と信じた堀川。

「頭が真っ白になって、すごく緊張してミスも目立ってしまった。4番手として連れてきてもらい完璧な準備をして完璧なレースをすることが自分のやるべきことだったが、うまくできずに悔いが残った。先輩たちがつないでくれて立てたスタートラインだったので、感謝しかない。この経験からまた強くなって戻って来られたらいい」と野明はうなずいた。
髙木のトレーディングカードは多いが、佐藤、堀川のカードも人気が高い。エポック社の「TEAM JAPAN OFFICIAL TRADING CARDS」の最新作「EPOCH 2026 TEAM JAPAN WINTER ATHLETES」には3人のカードが収録されている。髙木と佐藤は「2024 TEAM JAPAN WINTER OLYMPIANS」に続く収録となった。

この銅メダルで日本代表のメダルは19個となり、2022年の北京大会の18個を超えて冬季の史上最多となった。
前日にはフィギュアスケート・ペアの三浦璃来・木原龍一組(木下グループ)が金メダルを獲得するなど、日本はメダルラッシュ。大会1号は2月7日、ノルディックスキー・ジャンプ女子ノーマルヒル(NH)で丸山希(北野建設)が獲得した銅メダル。その直後にはスノーボードの男子ビッグエアで木村葵来(ムラサキスポーツ)が金メダル、木俣椋真(YAMAZEN)が銀メダルを獲得した。
その後もメダルを積み重ね、ここまで金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル10個となった。金4個は海外開催最多に並び、過去最多だった1998年の長野大会の5個に迫った。
【ミラノ・コルティナオリンピックでTeam Japanが獲得したメダル】
1)丸山希=銅メダル(スキージャンプ女子個人ノーマルヒル)
2)木村葵来=金メダル(スノーボード男子ビッグエア)
3)木俣椋真=銀メダル(スノーボード男子ビッグエア)
4)フィギュアスケート団体=銀メダル
5)高木美帆=銅メダル(スピードスケート女子女子1000メートル)
6)二階堂蓮=銅メダル(スキージャンプ男子個人ノーマルヒル)
7)村瀬心椛=金メダル(スノーボード女子ビッグエア)
8)スキージャンプ混合団体=銅メダル
9)堀島行真=銅メダル(フリースタイルスキー男子モーグル)
10)小野光希=銅メダル(スノーボード女子ハーフパイプ)
11)戸塚優斗=金メダル(スノーボード男子ハーフパイプ)
12)山田琉聖=銅メダル(スノーボード男子ハーフパイプ)
13)鍵山優真=銀メダル(フィギュアスケート男子)
14)佐藤駿=銅メダル(フィギュアスケート男子)
15)二階堂蓮=銀メダル(スキージャンプ男子ラージヒル)
16)堀島行真=銀メダル(フリースタイルスキー男子デュアルモーグル)
17)高木美帆=銅メダル(スピードスケート女子500メートル)
18)三浦璃来・木原龍一組=金メダル(フィギュアスケートペア)
19)スピードスケート女子団体パシュート=銅メダル
※獲得順
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。


























