
ミラノ・コルティナオリンピックは2月10日、ジャンプ混合団体が行われ、日本は丸山希(北野建設)、小林陵侑(チームROY)、髙梨沙羅(クラレ)、二階堂蓮(日本ビール)で臨み合計1034.0点で銅メダルを獲得した。前回の北京大会から始まった種目での初メダルとなった。
4年前、髙梨は1本目に会心のジャンプを見せた後、スーツ規定違反でまさかの失格に。2本目はまとめたが、感情を抑えきれず、ランディングゾーンで泣き崩れた。「本当に私でいいんですか?」開幕後、メンバー入りを打診された髙梨は回答を一度は保留した、という。女子が初採用された2014年のソチ大会から自身4度目のオリンピックに何とか出場までこぎつけ、7日のノーマルヒルでは13位だった。
レース直前に緊張する髙梨に「楽しもうよ」と北京大会でも一緒に飛んだ小林陵が声をかけた。「沙羅さんは楽しく飛んでください。僕がその分やってやりますから」と好調な二階堂が続いた。先陣を切る年下の丸山の姿を見て、覚悟を決めた。髙梨と、髙梨を支える仲間がひとつになって悪夢に立ち向かった。

髙梨に憧れ続けてきた丸山が、一番手で勢いづける。小林陵が安定の飛躍でつないだ。髙梨は三番手で登場。因縁の種目で1本目に臨み、96.5メートルを飛んで5位から3位に浮上した。二階堂も続き、日本は1本目をメダル圏の2位で2本目に進んだ。2人を終えて2位。髙梨は97メートルを飛び、笑顔を見せた。重圧のかかるアンカーで100メートル越えをそろえた、二階堂のジャンプでメダルが確定すると、クールな髙梨が両手を突き上げた。
4年前のメンバーだった伊藤有希(土屋ホーム)とも抱き合うと、我慢していた涙があふれ出た。「あの時、一緒に飛んだ(伊藤)有希さん、(佐藤)幸椰さんと取ることができなかったメダルを取らせていただいた。(今回の)4人だけで取ったメダルではない。皆のおかげで幸せな日にできて、自分の中でピリオドを打てた」と話した。
髙梨にとっては、2018年の平昌大会の個人戦での銅メダルに続く2個目のメダルとなった。「チーム戦となると足を引っ張ってしまう試合が多かった。団体戦への苦手意識があった。正直、選ばれた時は自信もなかった。そこからトレーニングで自信を持てた。周りの支えがあって、メダルを取らせていただいて、本当に感動しました」。いや、日本中が感動させてもらった。誰もが髙梨の胸に秘めた想いを、その努力を知っている。
髙梨のトレーディングカード最新作「EPOCH 2026 TEAM JAPAN OFFICIAL TRADING CARDS TEAM JAPAN WINTER ATHLETES」は1月末に発売されたが、カードショップなどではほぼ完売。髙梨のカードは直筆サインカードだけでなく、プロモーションカードも人気を集めている。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。


























