「第56回住友生命Vitalityレディス東海クラシック」の最終日が9月21日、新南愛知カントリークラブ美浜コースで行われ、神谷そら(郵船ロジスティクス)がJLPGAツアー通算4勝目を逃げ切りVで飾った。6バーディー、3ボギーの69で通算13アンダーとし今季2勝目。今季複数回優勝は佐久間朱莉(大東建託)に続く2人目となった。
最終18番、60センチのウイニングパットを沈めた神谷そらは笑顔で両手を突き上げた。人生初のガッツポーズだった。実はパットを打つ前、どんなふうにしようか考えていたという。「SNSや知り合いの方から“ガッツポーズが見たい”というのがあった。やってみたかったので、やってみました」と明かした。岐阜出身の22歳にとっては「地元V」で喜びが弾けた。
昨年はヒジを痛めて棄権、2023年は熱中症でスタート前に欠場を余儀なくされたこの大会。「トップ3に入るくらい苦手意識がある」コースでもあった。1Wの平均飛距離は270ヤードを超え、全体1位。前半に3ボギーも9番で17メートルのバーディーパットを沈め、流れを取り戻した。
今季2勝目で年間獲得賞金は1億円、生涯獲得賞金は2億円を突破した。「やったー!1億円はトッププロの証」と喜んだ。年間ポイントを争うメルセデスランクも2位に浮上。それでも「(年間女王は)意識していないし、最後までしないと思う」と話した。
大会後には自身のSNSで優勝カップを掲げて笑みを浮かべる姿や、プレー中の様子などを投稿。「去年一昨年と熱中症、怪我で完走したことなく他の東海でのトーナメントでも結果が出なくて地元トーナメントに縁がなかったのですが、ようやく勝つことが出来ました」と綴った。
投稿した写真の中には両手を上げて喜ぶ横からの立ち姿も含まれ「初めてガッツポーズしたのですがカメラがいない方にしてしまいました…反省」とも閲覧者をほっこりさせた。
9月30日に発注をスタートした、今季2枚目となる神谷のエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では満面の笑みがトレーディングカードに。神谷は表面はグリーン上で、裏面は表彰式でカップを掲げて微笑んでいる。今季3勝目ではガッツポーズのカードが見たい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。