「CAT Ladies 2025」最終日が8月24日、大箱根カントリークラブで行われ、櫻井心那(ニトリ)が2年ぶり、JLPGAツアー通算5勝目をマークした。3バーディー、3ボギーの72で回り、通算9アンダーとし、初日から3日間、首位を譲らない「完全優勝」だった。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でも2年ぶりの優勝カードを制作した。
2位と1打差の単独首位で出たが、前半に2バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせない展開。入谷響(加賀電子)に一時は首位を譲ったが、入谷が終盤にスコアを大きく落としたことで再び首位に。最後は藤田さいき(JBS)、木戸愛(日本ケアサプライ)らから逃げ切った。
「優勝して泣いたのは今回が初めてです。シーズンオフにもしっかり練習できたので、今年はいけるという自信があったんですけど、なかなか結果が出ず、苦しかったですね」笑顔でバンザイをした後に涙が瞳を潤ませたが、表彰式ではまた、いつものスマイルが戻った。
「富士通レディース2023」以来の勝利だった。19歳だった2023年に、史上3人目の10代でのJLPGAツアー4勝。オフの「JLPGAアワード」では敢闘賞も受賞した。2022年には「ステップアップツアー」では新記録の5勝。順風満帆だったが、昨季は予選落ち11回、今季も8回。不振が続いていたが、今大会は初日から首位発進し、2年前の強さと自信がよみがえった。
櫻井は2年前に「エポワン」で優勝カード4枚、「JLPGAアワード」の華やかな着物姿のカード1枚が作られている。11月に発売される「EPOCH 2025 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」にももちろん、リストアップされている。今回は表面が優勝を決めてバンザイする写真、裏面は表彰式でカップを掲げる写真が使われた。どちらも笑顔。こんな笑顔をまだまだ、見たい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。