TOPPS社がオンデマンドカード「TOPPS NOW」で、MLB新記録となる新人として1試合4本塁打を記録したアスレチックスのニック・カーツ内野手の最新カードを発売した。カーツは7月24日、ヒューストン・アストロズ戦で史上20人目、ルーキー初の1試合4本塁打を放った。
ア・リーグ新人王の最有力候補のカーツだが、今のうちにトレーディングカードは抑えておきたいところ。現在、もっとも人気があるのはTOPPS社の「2024 BOWMAN DRAFT」に収録された「1st Bowman」のChrome版のサインカード。紙製のベースカードも市場価格を上げている。今年から、ラスベガス移転へ向け、チーム名が昨季までの「オークランド・アスレチックス」から「アスレチックス」に変わった。このカードの表記が「OALKLAND ATHLETICS」であることもレアといえるかもしれない。「2025 BOWMAN」にも直筆サインカードが収録された。
ルーキーカード(RC)ロゴ入りのカードは「TOPPS NOW」で今季、登場した7枚が初めてで、今回は8枚目になる。
注目される、抽選で当たる「LUCKY HIT」では1 of 1で、直筆サイン入りのレリックカードが企画された。サインには「4-HR CLUB 7/25/25」のインスクリプションも綴られた。レリックは、試合で着用したナイキ社のユニホームのパンツ(ズボン)の部分で、同社の印象的なロゴマーク「スウォッシュ」の部分が裁断されている。
これまでのカーツの「TOPPS NOW」で最も受注を集めたのは、4月23日のテキサス・レンジャーズ戦でのデビュー戦でメジャー初安打初打点をマークしたカードナンバー#101で3.852枚。今回のカードの発注結果はまだ、発表になっていないが、更新するのも間違いなさそうだ。
カーツの注目度がアップに比例してトレーディングカードも市場価格が爆上がり。トレーディングカードの相場動向を追いかける米国の人気サイト「SPORTS CARD INVESTOR」では、カーツの「2024 BOWMAN DRAFT」のパラレル「Refractor」が高騰トップに浮上した。「SPORTS CARD INVESTOR」は毎日、スポーツカードに限らず、ノンスポーツ、ゲームカードも含め、米国で発売されたカードの中から、ネットオークションなどで市場価格が跳ね上がったカードをランキング。カーツの「2024 BOWMAN DRAFT」の「Refractor」は、前日の13ドルから39.99ドルに、グレーディング鑑定でPSA10のものが前日の125ドルから275ドルに、PSA9も13ドルから114ドルに高騰した、という。

「BOWMAN DRAFT」の紙製レギュラーカードも高騰している
カーツの「2024 BOWMAN DRAFT」の直筆サインカードは165ドルから500ドル、PSA10 が449ドルから1046ドルまで上がったが、元々の市場価格が高かったこともあり、高騰ランキングでは全体6位、野球カードでは4位にランクイン。上がり幅は「Refractor」のほうが大きかった。
残念ながら、オンデマンドカードは「SPORTS CARD INVESTOR」の統計外のようで、今回のインスク&スウオッシュがランクインすることはなさそうだが、今年のトレカの代表的な1枚になることだけは間違いない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。
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