F1の2024年第4戦、日本GPの決勝が4月7日、鈴鹿サーキットで開催され、角田裕毅(RB)が10位に入り、自身3度目の母国GPで初の入賞を果たした。日本人ドライバーが日本GPで入賞するのは、2012年に3位になった小林可夢偉以来12年ぶりの快挙。角田は第3戦の豪州GPでの8位に続く2戦連続入賞となった。
。ポールポジションから出たマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、第2戦サウジアラビアGP以来の今季3勝目、通算57勝目をあげた。2位にセルヒオ・ペレス(レッドブル)が続き、レッドブル勢がワンツーフィニッシュを達成。3位にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が入った。
角田はスタンドに向かって、両手で何度もガッツポーズを繰り返した。三度目の正直で滑り込んだ10位入賞。「ここまで待っていてくれた日本人のファンの皆さんに、最後の最後に応えられた」
積極果敢に攻めた。10番手から出たが、赤旗後の再スタートでは12番手に。「アグレッシブにいかないとポイントが取れない」と、タイヤを軸に戦略を練った。しばらく11番手でその時を待った。34周目に10位に出ると、逃げ切った。
秋の風物詩だった日本GPは今年から春の開催となった。決勝は昨年を1,000人も上回り、3日間の合計では昨年を7,000人上回る229,000人が鈴鹿に訪れた。「新しいファンの皆さんもいたら、このレースをきっかけに好きになってくれたらうれしい」と笑顔を見せた。
さらに、角田はSNSで日本語と英語でメッセージを綴った。
日本語では「やっとやっとホームでポイント獲れました! チームの全員でもぎ取ったこの1点はめちゃくちゃ嬉しいですし、やはり今週ずっとものすごい沢山の方々の応援が強く響きました! 皆さんと一緒に楽しいレースができて一番の宝物です!本当に応援ありがとうございました!」と感謝した。
英語では「チーム全体が信じられない仕事をしてくれた。特にメカニックたちのピットストップ。いいオーバーテイクもできたし、皆のサポートも素晴らしかった。このような形でレースができてハッピー」と伝えた。
次戦は4月21日に決勝を行う中国GP。角田は自身初の3週連続入賞を目指す。
F1とトレーディングカードの制作・販売契約を結ぶTOPPS社ではこれまでも、パック・ボックス商品はもちろん、オンデマンドカード「TOPPS NOW」で角田のトレカを作ってきた。今回の10位入賞もカード化。コメント通り、チームで勝ち取った入賞を象徴する写真を使っての1枚になった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。