2025-26年シーズンも2026年に入り、各チームそれぞれレギュラーシーズンの半分の終了が見えてきた。今年も多くのスターたちがそれぞれのチーム、そしてリーグを牽引する活躍を見せているが、その中でも活躍しているにも関わらず、あまり注目されていない隠れたスター選手を3人ピックアップし、改めてその活躍ぶりを見ていこう。
Tyrese Maxey(タイリース・マクシー)|Philadelphia 76ers

2年前の2023-24年シーズンで大ブレイク後、怪我やチームの不調によりパフォーマンスを落としていたが、今シーズン再度真価を発揮しているのがタイリース・マクシーだ。平均30.9得点、7.2アシスト、4.5リバウンドと、どのスタッツもキャリアハイを記録しており、今シーズンにおける76ersのカムバックの大きな要因となっている。チームメイトのジョエル・エンビードやポール・ジョージが2025-26シーズンの半数を欠場している中、激しい順位争いを繰り広げているイースタン・カンファレンスの上位に食い込んでいるのは、マクシーの活躍のおかげに他ならない。今年ドラフトで加入したVJ・エッジカムの加入により、76ersのルーキーたちの活躍を存分に楽しめるシーズンになりそうだ。
マクシーも2年前の活躍によりスーパースターの仲間入りを果たし、今年の活躍がトレーディングカード市場で認められていることが、その取引履歴からよくわかる。2025年11月に大手オークションハウスGOLDINにて、マクシーのカード市場最高値となる約68,000ドル(約1,060万円)でカードが落札。プレーオフを通してこの活躍が続けば、より一層マクシーの評価も上がるだろう。
Jaylen Brown(ジェイレン・ブラウン)|Boston Celtics

今年一番の番狂わせといえば、ボストン・セルティックスをおいてほかにないだろう。スターターを4人、怪我やトレードで失い、勝ちが望めないシーズンと言われていたのだ。このセルティックスの核たる2人のうちの1人が、今年本領を発揮している、ジェイレン・ブラウンだ。NBAキャリア10年目を迎え、相棒のジェイソン・テイタムが不在の中、チームをイースタン・カンファレンスのトップ3にまで牽引している。驚異の50.3%のフィールドゴール率からの、キャリアハイとなる一試合平均29.5得点。リバウンドやアシストでもチームの大きな支えとなっており、テイタム不在のなかでも、セルティックスの持つ歴史と伝統、そして意地と誇りを守り続けている。デビュー時から非常に評価高かったテイタムとは対象的に、ブラウンもじわじわと、しかし確実に評価を上げている。
ブラウンの大活躍に対して、カードの取引額はあまり上がりを見せていない。2022年以来、最高額である60,001ドル(約940万円)の取引の更新は見られないが、逆に言えば高額なカードでも徐々に手に入りやすくなっているということでもある。テイタムが復帰した場合、セルティックスはまさに”鬼に金棒”状態になる可能性が高く、テイタムとブラウンのコンビによる、2度目の優勝もかなり現実味を帯びることから、カードの値段も高騰する可能性がある。
Deni Avdija(デニ・アヴディア)|Portland Trail Blazers

デニ・アヴディアと聞けば、どんなイメージが浮かぶだろうか。日本のファンにとっては、八村塁とワシントン・ウィザーズでしのぎを削ったフォワードとして覚えているかもしれない。そんな八村もアヴディアもワシントンから離れ、それぞれ活躍の場を見つけている。
特にアヴディアは、今シーズンポートランド・トレイルブレイザーズで、チームのエースになりうるポテンシャルを示しつつある。平均25.7得点、7.3リバウンド、7.1アシストと、どんなチームも欲しがるであろうスタッツライン、今シーズン全試合出場中のバイタリティなど、フォワードポジションの補強が欲しいチームにはもってこいの選手に成長している。
もともとウィザーズにドラフトされたこともあり、キャリア序盤から苦しい状況に置かれてきた選手だったため、カードの取引相場もあまり高くはない。しかし今シーズンの活躍ぶりから強豪チームが獲得に興味を示すことも考えれば、評価が上がるとともにカードの取引も活発になる可能性が高い。スーパースターたちの陰に隠れがちだが、縁の下の力持ちとしてもっと高く評価されるべき選手の一人だ。
アヴディアのカードの最高取引額も2025年6月に27,500ドル(約430万円)と最高額を更新したが、レアリティが高いカードでも5,000ドル(約78万円)ほどの相場で取引されていることが多く、一概に手に入りにくいわけでもないため、アヴディアのカードの取引が活発化した際の相場の変動に期待がかかる。
文:蛭子(ミント新宿店 副店長)
MLB・NBA・NFL、その他数々のアメリカンスポーツを愛する生粋のボストンっ子。
現地観戦やファンベースでの経験を活かし、豊富な知識とともに、スポーツへの熱い思いを店舗でも日々発信中。
「バスケットボール」に関する記事
「蛭子」の記事



























